ITエンジニア:会社から仕事用スマホが支給される際の選定ポイント

ネットワークエンジニア・インフラエンジニアとしてお仕事する際に、会社から仕事用の携帯電話をガラケーではなくスマホとして支給される場合があります。また、会社にもよりますがそのスマホの機種を自身で選ぶことができる場合があります。

今回の記事では、仕事用スマホが支給される場合にどのようなスマホを選んでおくと良いのかお話したいと思います。

会社の仕事用スマホ選定ポイント:異なるOSのスマホに!

ご自身のスマホが例えばiPhoneである場合には、会社用スマホはAndroidスマホにすることをお勧めします。ネットワークエンジニアとして仕事をしていく上で例えば認証システムを構築する際の端末試験において、Windows端末・MacOS端末・iOSスマホ・Androidスマホで動作試験を行う場合があるので、iOSスマホとAndroidスマホを確保していると便利です。

動作検証用の端末やスマホをしっかり用意している会社もありますが、そのスマホなどが貸し出されていて検証用として確保できなかったりする場合があります。その際に自身の保持する検証アイテムの品揃えが良ければスムーズに検証試験を行えます。例えば、社内の事前検証でiOSスマホとAndroidスマホを利用したWi-Fi認証の試験を社内で実施する場合に役立ちます
※ 実施試験は「社内の検証機器」で行い、独立した「ローカル検証」でのみとしましょう。

ちなみに、当然ではありますが、納品先(お客様先)ではいかなる理由があっても商用環境に個人端末を接続させてはダメですし、会社端末も接続させてもダメです。客先の商用環境ではお客様の用意する端末を利用して最終的な動作検証を行います。※ ここでいう「接続」とはLAN通信接続のことであり、コンソール接続・ローカル接続は会社用PCなどを使用します。

会社の仕事用スマホ選定ポイント:異なるキャリアを選ぼう!

会社によっては、顧客との関係により契約キャリアが決められている場合があります。しかし自由にキャリアを選択できる場合は、個人スマホとは異なるキャリアと契約することをお勧めします。

当方が会社員時代には、個人スマホが例えばNTTドコモと契約しているのなら、会社スマホはKDDIと契約するチェックをして申請書を提出していました。逆もしかりです。理由としては連絡手段として、キャリア障害が発生してもどちらかの連絡手段を確保できるというメリットがありますし、VPN検証においてキャリア依存の問題がないかどうかを確認できるメリットもあるからです。

NTTドコモ、KDDI、Softbankのいずれでも良いと思いますが、個人スマホまたは会社スマホのどちらかには最も市場シェアの大きいNTTドコモを確保することをお勧めします。

会社の仕事用スマホ選定ポイント:市場シェアの高いスマホを!

先ず、2017年度における以下の「 2017年国内携帯電話端末出荷概況 」をご参照ください。日本国内ではApple iPhoneが圧倒的人気で続いてAQUOS、Xperiaの順となっています。

参照元:株式会社MM総研 2018年02月13日「2017年国内携帯電話端末出荷概況」

これまたネットワークエンジニアの観点からの選定ポイントとなりますが、導入NWシステムにおいて動作検証を行う端末は汎用性が高ければ高いほど良いことから、会社スマホとしてはiPhone、AQUOS、Xperiaなどがお勧めとなります。AndroidとiOSの動作検証がおこなえればそれで良いのですが、汎用性という観点からも市場シェアの高い製品がお勧めです。

ちなみに私は個人用スマホはiPhone、会社用スマホはXperiaというパターンにしていました。

Xperiaを否定してGalaxy推しするまとめ記事を見かけることもありますが、客観的なデータとしては上図の通りであり、Galaxyは日本国内においてはあまり売れていないスマホですから、市場シェアの観点から会社用スマホにGalaxyはお勧めしません。

もちろん、IT系エンジニア以外の会社員であればどのメーカでも良いと思います。

以上、会社用スマホを選ぶ際の参考になれば幸いです。

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