BフレッツのMTUサイズ
PPPoEが実装されるLANではMTU上限が理論上1492byteであることは
[ MTU ] にて解説しました。
しかしBフレッツを使用する場合、MTUサイズは
[ 1454byte ] と指定されています。はじめからMTU
1454byte、MSS1414byteとルータ上に定義してしまうと、3way-handshakeの際、MSS1414byteにて
通知され通信が行われる為、MTU1492、MSS1452byteよりも確実にデータ伝送は遅くなってしまい
ます。それではなぜBフレッツ ( または
Flet's ADSL ) では、MTU1454byteが指定値なのでしょうか。
L2TPの採用
Bフレッツ等のPPPoE接続は、NTT収容ビルにある機器(
Flet's ADSLの場合はDSLAM )までであり、
その機器から事業者網にある機器 ( BAS
) との間においては、L2TP接続が行われています。結果、
MTUサイズが1454byteとなります。MTU値はEnd
to Endの通信を実現する際に通過する通信リンク
において最も低い値を適用するのが推奨です。PPPoE接続によるインターネット接続を行う場合では
Flet's網で実装するL2TPのBASへのリンクが一番小さい(
1454 )ことから、この値をI./Fへ適用します。

| L2TPが実装されているFlet's網におけるMTU値 |
| Ethernet frame |
- |
Ethernet header/FCS |
- |
IP header |
- |
UDP Header |
- |
L2TP header |
- |
PPP header |
= |
MTU |
| 1518 |
18 |
20 |
8 |
16 |
2 |
1454 |
Path MTU DiscoveryによるFeedbackは?
例えば、BフレッツなどのPPPoE接続において、適切でないMTU値(1492)をルータに設定したとします。
次にデータが送信される際にDFビット=1にて送信された場合、L2TP接続が行われるリンクにおいては
フラグメントを行わないとパケット転送できないのですが、DF=1の為、フラグメントされず破棄されます。
その結果、送信元に対してICMP(
Type3
Destination Unreachable ) ( Code4 Fragmentation
Needed)
が送信されます。このICMPを受け取ることができれば、送信元は適正なMTU値に修正してから、再度
データ転送を行えるのですが、このICMPはネットワーク上のどこかの機器で破棄されてしまうようです。
従いましてMTU1454/MSS1414として定義していなければ、参照できないWebページなどが発生します。
PPPoE接続の論理イメージ図 ( 例 : Flet's
ADSL )

BAS( Broadband Access Server)とは、ルータの機能を持つアクセスサーバのことです。ユーザからの接続認証や
プロバイダ識別子に従いプロバイダの切り替え、帯域管理などを行います。DSLAM( DSL Access Multiplexer )とは、
複数のADSL回線を束ねているL2の集線装置。束ねたADSL回線をルータと接続させバックボーンへの橋渡しを行う。
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