Dynamic ARP Inspection - Config 1 -



 ダイナミックARP検査のデフォルト設定


機能 デフォルト設定
ダイナミックARP検査
全てのVLANでディセーブル

インターフェースの信頼状態
全てのI/Fでuntrust

着信ARPパケットのレート制限
全てのuntrustのI/Fにおいて、15pps( 1秒あたり15パケット)

非DHCP環境でのARP ACL
未定義

妥当性チェックの実行
チェックは実行されない

ログバッファ

ダイナミックARP検査がイネーブルの場合、全ての拒否または廃棄ARP
パケットがログされる。ログ内のエントリ数は32、システムメッセージ数は
1秒あたり5に制限されている。ロギングレート間隔は1秒。

VLAN単位ロギング
拒否または廃棄された全てのARPパケットがロギングされる。


 ※ ダイナミックARP検査は着信セキュリティ機能であり、発信チェックは実行しない。
 ※ 着信 [ ARP Request ] と [ ARP Reply ] 内にあるIPとMACアドレスのバインディングを確認する場合、ダイナミックARP検査は
    DHCPスヌーピングバインディングデータベース内のエントリに依存するため、DHCPスヌーピングのイネーブルの必要がある。
 ※ DHCPスヌーピングがディセーブルまたは非DHCP環境では、ARP ACL(arp access-list)を使用しパケットを許可または拒否する。

 


 DHCP環境でのダイナミックARP検査の設定

 以下の手順は、DHCP環境でのダイナミックARP検査の設定手順です。この図において言うと、両方のスイッチで
 DHCPスヌーピングが有効となっており、DHCPによるアドレッシングを行っているという前提になります。その場合
 スイッチAにはホストAとホストB、スイッチBにはホストBのバインディングデータベースが存在することになります。

 先ず、ダイナミックARP検査はVLAN単位でイネーブルにします。

 Catalyst(config)# ip arp inspection vlan vlan-range


 次に、他のスイッチに接続したI/Fを指定して、そのI/Fにて [ trusted ] の設定を行います。

 Catalyst(config)# interface interface-id
 Catalyst(config-if)# ip arp inspection trust


 ※ 上記の事前設定として、DHCPスヌーピングのグローバルでの有効化とVLANでの有効化が必要です。以下はその設定例です。

 Catalyst(config)# ip dhcp snooping
 Catalyst(config)# ip dhcp snooping vlan 10

 Catalyst(config)# ip arp inspection vlan 10
 Catalyst(config)# interface fastethernet 0/24
 Catalyst(config-if)# ip arp inspection trust


 ※ これらの設定は show ip arp inspection interface, show ip arp inspection statistics, show ip dhcp snooping により確認できます。

 


 非DHCP環境でのダイナミックARP検査の設定

 以下の手順は、非DHCP環境でのダイナミックARP検査の設定手順です。非DHCP環境では [ arp access-list ]
 コマンドを使用してARP検査を行います。この図において言うと、スイッチBでダイナミックARP検査を行っていない
 場合にスイッチAにて行っていく設定の手順となります。スイッチAのF0/24を trusted に設定するとセキュリティ
 ホールが発生する可能性があり、F0/24は untrusted にする必要がありますが、F0/24に着信するARPパケット
 を許可するために、F0/24ポートが属するVLANにおいて適正な [ arp access-list ] を適用する必要があります。


 Catalyst(config)# arp access-list acl-name


 次に、指定したホストからのARPパケットを許可します。この図ではホストBからのARPパケットを許可します。


 Catalyst(config-arp-acl)# permit ip host sender-ip mac host sender-mac [ log ]


 次に、ARP ACLにVLANを適用します。 [ static ] キーワードを指定しないことにより、パケットが arp access-list
 内のどのエントリとも一致しない場合に、次にDHCPバインディングを参照しパケットの許可と拒否を判断します。


 Catalyst(config)# ip arp inspection filter acl-name vlan vlan-range [ static ]


 最後に、他のスイッチに接続したI/Fを指定して、そのI/Fにて [ untrusted ] の設定を行います。デフォルトで
 全てのI/Fは [ untrusted ] の状態なので、デフォルト設定を変更している場合のみ以下の設定を行います。


 Catalyst(config)# interface interface-id
 Catalyst(config-if)# no ip arp inspection trust


 ※ 以下は [ hostB ] というARPACLを設定し、ホストB (IP:192.168.0.2 MAC:0000.0000.000b )からのARPパケットを許可して
    そのARP ACL を VLAN 10 に適用して、スイッチAのインターフェースF0/24上にて untrusted に設定する例となります。


 Catalyst(config)# arp access-list hostB
 Catalyst(config-arp-acl)# permit ip host 192.168.0.2 mac host 0000.0000.000b
 Catalyst(config)# ip arp inspection filter hostB vlan 10


 Catalyst(config)# interface fastethernet 0/24
 Catalyst(config-if)# no ip arp inspection trust


 ※ これらの設定は show ip arp inspection interface, show ip arp inspection statistics, show ip dhcp snooping により確認できます。


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