◆ Catalyst(カタリスト)スイッチとは
Catalystスイッチとはシスコ社のスイッチ製品のシリーズの名称です。例えば、CentreCOMスイッチとは
アライド社のスイッチ製品のシリーズ名称であり、APRESIAスイッチとは日立電線社のシリーズ名称です。
Catalystスイッチといっても多くの種類と機種があります。また、Layer2とLayer3スイッチもあります。
今回は企業ネットワークで最も使用されているCatalystシリーズに焦点をあてそのシリーズを紹介します。
◆ 固定型スイッチ - Catalyst2960-X / 3560-X / 3750-Xシリーズ
Catalystスイッチは固定型とモジュール型の大きく2種類があります。固定型スイッチとは機器のシャーシ
本体にCPU、各種メモリ、インターフェース、電源、ファンの全てが固定されているスイッチのことです。
代表的な固定型CatalystスイッチにCatalyst2960-Xシリーズ、Catalyst3560-Xシリーズ、Catalyst3750-X
シリーズの3つがあります。これらはCatalyst2960/Catalyst3560/Catalyst3750シリーズの後継機種です。
シリーズ |
Catalyst2960-X シリーズ |
Catalyst3560-X シリーズ |
Catalyst3750-X シリーズ |
機種 |
非常に多くの種類 |
非常に多くの種類 |
非常に多くの種類 |
動作レイヤ |
レイヤ2 |
レイヤ2 / レイヤ3 |
レイヤ2 / レイヤ3 |
階層設計 |
アクセス層 |
アクセス / ディストリビューション層 |
アクセス / ディストリビューション層 |
画像 |
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◆ モジュール型スイッチ - Catalyst4500 / 6500シリーズ
モジュール型CatalystスイッチにはCatalyst4500シリーズと6500シリーズがあります。モジュール型の場合
1つのシャーシのスロット部分に複数のモジュールを挿入して機器構成していきます。電源やファンだけでなく
インターフェースのモジュールや、スーパバイザエンジンと呼ばれるCPUやメモリが搭載されたモジュールも
複数搭載できることから耐障害性の強度は非常に高いと言えます。それだけに非常に高価製品となっています。
シリーズ |
Catalyst4500 シリーズ |
シャーシ |
WS-C4503-E / WS-C4506-E / WS-C4507R-E / WS-C4510R-E |
動作レイヤ |
レイヤ2 / レイヤ3 |
階層設計 |
ディストリビューション層 / コア層 |
画像 |
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シリーズ |
Catalyst6500 シリーズ |
シャーシ |
WS-C6503-E / WS-C6504-E / WS-C6506-E / WS-C6509-E /WS-C6513-E |
動作レイヤ |
レイヤ2 / レイヤ3 |
階層設計 |
ディストリビューション層 / コア層 |
画像 |
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階層設計におけるアクセス層、ディストリビューション層、コア層という用語説明は次ページをご参照下さい。
◆ 固定型10ギガビットイーサネット集約スイッチ - Catalyst4500-Xシリーズ
Catalyst4500-Xシリーズは、1RUの大きさでありながら最大で10GEポートを40個まで有することができる
固定型のスイッチです。40Gbpsのモジュラアップリンクも搭載できます。Catalyst4500-Xで使用するOSは
IOS-XEとなります。今までC6500シリーズでしか実装できなかったVSSの機能についてもサポートします。
Catalyst4500Xシリーズはシャーシ本体、電源、ファン、オプションモジュールの主に4つから構成されます。
Catalyst4500Xシリーズの製品ファミリには次の製品があります。シャーシ本体としては16ポートのモデル、
32ポートモデルの2種類があります。オプションモジュールは、8 x 10GEアップリンクモジュールとなります。
どのモデルもFront to Back(背面排気)、Back to Front(前面排気)の2種類のエアフロー版があります。
※ 以下の写真の赤紫色(排熱を示す色)が背面排気の型番であり、青色(冷気を示す色)が前面排気の型番となります。
※ 電源の型番も合わせましょう。例えばAC電源ならば、C4KX-PWR-750AC-R(背面排気)、C4KX-PWR-750AC-F(前面排気)
【 Front to Back - 背面排気 】 WS-C4500X-16SFP+ / WS-C4500X-32SFP+
【 Back to Front - 前面排気 】 WS-C4500X-F-16SFP+ / WS-C4500X-F-32SFP+
デフォルトライセンスはIP BaseですがIP BaseでVSSを構成できます。WS-C4500X-24X-ESの型番と
WS-C4500X-40X-ESの型番については、デフォルトライセンスが「 Enterprise Services 」となります。
【 スペックの概要 】
項目 |
説明 |
1Gbまたは10Gbイーサネットポート数 |
最大40ポート( オプションモジュールの搭載時 ) |
ホットスワップ対応アップリンクモジュール |
10GE X 8 |
ホットスワップ可能な冗長構成の電源とファン |
対応 |
システムの消費電力 |
約330W |
サイズ |
1RU |
統合サービス |
Cisco Flexible NetFlow、Medianet、Cisco TrustSec |
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