Catalyst Switch - speed/duplex, Auto MDIX, range



 ◆ Catalystスイッチ - speed/duplex の設定

 Catalystスイッチの物理ポートは、デフォルトでspeed/duplexはauto状態 (オートネゴシエーション機能)
 が有効になっています。従ってCatalystスイッチに接続するデバイスのspeed/duplexの設定状態に応じて
 Catalystスイッチの物理ポートはduplex (全二重 or 半二重) と speed (10 or 100 or 1000)が決まります。

 オートネゴシエーション機能を使用するのではなく、管理者が手動でduplex/speedを設定するためには
 インターフェースコンフィグレーションモードに移行してから
duplex コマンドや speed コマンドを使用。
 duplexコマンドの引数には「auto, full, half」、speedコマンドの引数には「10, 100, 1000」があります。

 
◆ (config-if) # duplex [ auto | full | half ]

duplexコマンドの引数 説明
auto オートネゴシエーションに設定 (デフォルトの設定)
full 全二重 ( full ) に設定
half 半二重 ( half ) に設定


 ◆ (config-if) # speed [ auto | 10 | 100 | 1000 ]

speedコマンドの引数 説明
auto オートネゴシエーションに設定 (デフォルトの設定)
10 10Mbpsに設定
100 100Mbpsに設定
1000 1000Mbpsに設定



 以下では、CatalystのInterface FastEthernet 0/3ポートにduplex full、speed 100と設定しています。

 


 変更後に "show interfaces fastethernet 0/3" コマンド、または "show interfaces status" コマンドで
 speed/duplex の状態を確認することができます。確認方法は、show interfacesの見方をご参照下さい。

 なお、speedとduplexの設定は接続する機器で同じ方式にする必要があります。例えばCatalystスイッチ
 の物理ポートでspeed 100/duplex fullと固定設定した場合、それに接続する機器もspeed 100/dulex full
 と固定設定する必要があります。同様に、一方で speed auto/duplex auto と設定した場合、接続機器も
 speed auto/duplex autoと同じ設定する必要があります。duplex ミスマッチを発生させないために重要。



 ◆ Catalystスイッチ - Auto MDIX の設定

 Catalystスイッチ ⇔ Catalystスイッチ同士の接続は、クロスケーブルで相互接続して、Catalystスイッチ ⇔
 クライアントPCとの接続はストレートケーブルを使用し相互接続させる必要がありますが、Auto MDIX機能
 をサポートしているCatalystスイッチでは、MDI/MDIXを自動検出するので、機器同士の接続においてどちら
 の(クロス or ストレート) ケーブルを使用しても相互接続できるようになります。例えばCatalystスイッチと
 Catalystとの接続を、ストレートケーブルでも相互接続できますし、クロスケーブルでも相互接続できます。

 Auto MDIXを使用できる前提条件として、そのスイッチの物理ポートがAuto MDIXをサポートしている事と
 その物理ポートとそのポートに接続する対向機器がともに speed auto/duplex auto の設定であることです。

 

 Auto MDIXを物理ポートで有効にするためには
mdix autoコマンドを入力する必要がありますが、Catalyst
 スイッチではデフォルトでAuto MDIXが有効なので再度入力する必要がありません。また、デフォルト設定
 であることからshow runなどでも表示されません。無効にしたい場合は
no mdix autoコマンドを入力します。



 ◆ Catalystスイッチ - インターフェースの複数指定

 Catalystスイッチで複数のポートで全く同じ設定をしたい場合は、
interface rangeコマンドが役立ちます。
 例えばFastEthernet 0/1から0/5まで"speed 100/duplex full"と設定したい場合、以下のように設定すると
 FastEthernet 0/1から0/5まで一回ずつ指定することなく一度に設定コマンドが適用されることになります。

   




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