Cisco IOS 15.x - DF / ED / MD



 ◆ Cisco IOSソフトウェア - DF / ED / MD

 Cisco IOSをダウンロードする際に、IOSのメジャー/マイナーリリース番号の後に (ED)や(MD) などが
 ありますが、それが何を示すものなのかを解説します。また、その他にも「DF、LD、GD」という用語も
 あるので以下に整理してみました。以下の通りLDとGDはCisco IOS 12.4以降のリリースやリビルドには
 適用されないので、DF、ED、MDの違いと内容を理解しておけば適切にIOSを選択できるようになります。

種類 意味 説明
DF 提供停止

 Deferral。大きな欠陥のあるIOS。Cisco IOSイメージの提供をシスコが中止
 することを発表して、代わりのCisco IOSイメージを使用することを推奨している。

ED 早期配布版

 Early Deployment。このソフトウェアリリースでは、バグ修正に加え新しい機能
 と
新しいプラットフォームのサポートが提供される。Cisco IOS CTED、STED
 SMED、XEDはEDソフトウェアリリースのバリエーション。

MD メンテナンス配布版

 Maintenance Deployment。このソフトウェアリリースでは、バグ修正のサポートと
 
継続的なソフトウェアメンテナンスが提供される。比較的安定性の高いIOS。

LD 制限付き配布版

 Limited Deployment。GDに至るまでに発生するメンテナンスされたIOS。
 ※ LDは、IOS リリース12.4以降のメンテナンスリリース/リビルドには適用されない。

GD 一般配布版

 General Deployment。大きな欠陥のない信頼性あるIOS。ライフサイクル上の到達版。
 ※ GDは、IOS リリース12.4以降のメンテナンスリリース/リビルドには適用されない。


 例えば、下図はCisco3925のIOSダウンロード画面ですが、Latest Releasesでは「 15.1.4M3(MD) 」が
 比較的安定性の高いIOSであり、「 15.2.2T(ED) 」が新しい機能がサポートされた最先端のIOSであると
 分かります。どちらを選べばいいでしょうか。原則として(MD) を選択することをお勧めします。ただし、
 実装するコンフィグが最先端機能をサポートする ED にしかない場合、当然ながら ED を選択しましょう。


       


 
15.2 と 15.1 とでマイナーリリース番号が落ちますが、それでも [ 15.2.2T(ED)] より [ 15.1.4M3(MD) ] を選択する方が無難。


 さて、もう少し詳しくCisco IOS 15.xについて見ていきます。Cisco IOS 15.x以降では 12.4 までのように
 複数トレインを維持するのではなく、
1本化を行うようなイメージです。Rlease 15M & Tでは16か月ごとに
 15.x M (Extended Maintenance) をリリースし、その間の15.x T(Standard Maintenance)では、新機能が
 盛り込まれたIOSとしてリリースされます。その機能は、次の 15.x Mリリースで利用できるようになります。


    





 ただし1本化とはいえ、Rebuildは下図のような感じでメインから派生してメンテナンスされていきます。
 当然、RebuildされていくIOS (下図では 15.1(1)T1と15.1(1)T2)に新しい機能が追加される訳ではなく、
 リビルド番号はバグフィックスを行った場合に数字が増えていきます。つまり、15.1(1)T1に対してバグ
 フィックスを行った場合は 15.1(1)T2 になり、バグフィックスを行った場合には 15.1(1)T3 になります。


    





 最後に、IOS15.1(4)M3の詳細なリリースナンバリングのスキームを見てみましょう。







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