GLBP - glbp ip / priority / preempt



 ◆ GLBP - 基本設定

 以降で紹介するGLBPの設定は、GLBPグループ内のすべてのルータで設定する必要があります。先ずは、
 GLBPを有効化するL3インターフェースを指定して、GLBPグループ番号と仮想IPアドレスを設定します。
 L3インターフェースなので「L3スイッチのSVI」でも「ルーテッドポート」でも「ルータのI/F」でもOK。

 
◆ GLBPの有効化設定
 (config)# interface interface-id
 (config-if)#
glbp group-number ip address

コマンド引数 説明
group-number

 GLBPグループを「 0 〜 1023 」の中から任意整数を指定。

address


 仮想IPアドレスの設定。例えば、PCなどが指定するデフォルトゲートウェイのIPアドレスとなる。
 設定例:インターフェースVLAN「10」、GLBPグループ番号「10」、仮想IPアドレス「192.168.10.254」


 (config)#
interface vlan 10
 (config-if)# glbp 10 ip 192.168.10.254




 ◆ GLBPにおけるAVGプライオリティ設定
 (config-if)#
glbp group-number priority priority

コマンド引数 説明
group-number

 GLBPグループを「 0 〜 1023 」の中から任意整数を指定。

priority


 GLBPのプライオリティ値を「1 〜 255」から指定。デフォルト値は「100」となる。より大きな
 プライオリティ値を持つルータがAVGとなる。GLBPグループ内で同じプライオリティ値である場合、
 最も大きいIPアドレスが持つルータがアクティブルータとなる。
 設定例:GLBPグループ番号「10」におけるプライオリティ値を「105」とする設定

 (config-if)# glbp 10 priority 105


 GLBPの場合、デフォルトでプリエンプトが無効化されています。プリエンプトの考え方はHSRPと同じです。

 ◆ GLBPのプリエンプト設定
 (config-if)#
glbp group-number preempt




 ◆ SW1 - コンフィグ設定

 SW1(config) #
interface vlan 1
 SW1(config-if) # ip address 172.16.1.1 255.255.255.0
 SW1(config-if) # glbp 1 ip 172.16.1.254
 SW1(config-if) # glbp 1 priority 105
 SW1(config-if) # glbp 1 preempt


 ◆ SW2 - コンフィグ設定

 SW2(config) #
interface vlan 1
 SW2(config-if) # ip address 172.16.1.2 255.255.255.0
 SW2(config-if) # glbp 1 ip 172.16.1.254
 SW1(config-if) # glbp 1 preempt


 設定完了後は
show glbp brief コマンドで、全てのVRRPグループの状態が一覧で確認してみましょう。



 ◆ GLBP - デフォルト値

機能 デフォルト値
 GLBPグループ  未設定
 仮想MACアドレス  0007.b400.XXYY
 GLBPプライオリティ  100
 AVGプリアンプト  ディセーブル
 AVGスタンバイ遅延  0(遅延なし)
 ロードバランス方式  round-robin
 GLBP Hello Interval( Hello タイマー)  3 秒
 GLBP Hold Interval( Hold タイマー)  10 秒
 Forwarderリダイレクト値  600秒
 Forwarderプリアンプト  イネーブル / 遅延30秒
 weighting 値  100
 weighting track 値  10



GLBPとは GLBP(タイマー、preempt delay、load-balancing、object tracking、認証)設定

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