HSRP - Cisco Config 2 -



 HSRPのタイマー設定

  HSRPのHelloタイマー( default3秒 )とHoldタイマー( default10秒 )は変更することができます。
  ※ 例えば [ standby 1 timer 2 6 ] では、Helloタイマー(2秒)、holdタイマー(6秒)となり、HSRP収束が早くなります。


 Cisco(config-if)# standby [ group-number ] timer [ hellotime holdtime ]



 HSRPの認証設定

  HSRPでは同一のグループ内でのHSRP認証が行えます。同じグループ内で認証文字列が一致
  していない場合、HSRPの設定された他のルータから仮想IPやタイマー値などを取得できません。
  ※ 例えば [ standby 1 authentication test ] では、HSRPグループ「1」では認証文字列を「test」と定義しています。


 Cisco(config-if)# standby [ group-number ] authentication string


  上記のHSRP設定は平分認証です。HSRP認証をよりセキュアにするためにMD5による認証も可能。
  MD5による認証は、「key-string」を使用する方法、「key-chain」を使用する方法の2つがあります。

   - key-stingによるダイレクトな鍵生成 -

 Cisco(config-if)# standby [ group-number ] authentication md5 key-string key time-out seconds


   - key-chainによる間接的な鍵生成 -

 Cisco(config)# key chain name
 Cisco(config-keychain)# key number
 Cisco(config-keychain-key)# key-string string


 Cisco(config-if)# standby [ group-number ] authentication md5 key-chainname





 HSRPの仮想MACアドレス設定

  仮想MACアドレスはデフォルトで [ 000.0c07.acXX ] で構成されます。「XXはHSRPグループ番号」。
  仮想MACアドレスは手動による定義も可能です。これは、例えばAPPNのネットワークで役立ちます。


 Cisco(config-if)# standby [ group-number ] mac-address mac-address


  仮想MACアドレスに、I/Fの実MACアドレスを使用することも可能です。このコマンドはトークンリング
  インターフェースでHSRPの仮想MACアドレスに機能アドレスを使用する場合の制限を克服するために
  実装されました。但し、プロキシARPの使用不可、HSRPのグループ制限( IOS12.0(.3.4)T以前 ) の
  問題があります。[ scope interface ] を指定しない場合、全てのサブインターフェースに適用されます。


 Cisco(config-if)# standby use-bia [ scope interface ]


  ※ Ethernetコントローラに旧式のLance, PQUICCを使用している機器で、複数のHSRPを作成する時にも使用されます。



 ICMPリダイレクトのディセーブル

  ICMPリダイレクトメッセージにより、パケットの送信元ホストは最適なネクストホップを学習する
  ことになり、HSRP環境においてもActive、Standbyルータの位置づけに関係なく、送信される
  ICMPリダイレクトメッセージのネクストホップアドレスに従い、ネクストホップアドレスを変更して
  しまいます。その場合、HSRPの冗長構成は損なわれるのでこの機能を無効にするのが推奨。
  ※ 但し、ip redirectはインターフェース上でHSRPの設定が行われている場合は自動的にディセーブルにされます。


 Cisco(config-if)# no ip redirect


 あるいは、ICMPリダイレクトメッセージのHSRPフィルタリングという手法もあります。その場合は
 例えばstandby redirect enableと定義すればredirectメッセージにVIPを送信できるというHSRPと
 ICMPリダイレクトメッセージのコラボレーションも実現することができます。詳細はこちらをご参照。


 Cisco(config-if)# standby redirects [ enable | disable ] [ timers advertisement | holddown ] [ unknown ]




 MHSRP ( Multiple HSRP ) の設定

  1つのルータを、1つのセグメント上の複数のHSRPグループのメンバーにすることができます。
  複数のHSRPグループを設定することにより、冗長性とロードシェアリングの機能が高まります。
  MHSRPにより、1つのルータがあるHSRPグループではアクティブにトラフィックを転送しながら
  別のグループではスタンバイ状態になることができます。以下の表の実装が下図となります。

MHSRPの実装
ルータ / グループ(仮想IP) HSRP Group 10 ( VIP254 ) HSRP Group 20 ( VIP1 )
R1 Active ( prirority 105 ) Standby ( priority 100 )
R2 Standby ( priority 100 ) Active ( priority 105 )

 ※ この実装により、ホストAはR1へパケットを転送して、R1がダウンするとR2へ転送するようになります。それに対し
   ホストBはR2へパケットを転送して、R2がダウンするとR2へ転送するようになり、冗長性と負荷分散が実現します。





 R1(config)# interface FastEthernet 0/0
 R1(config-if)# ip address 192.168.0.252 255.255.255.0
 R1(config-if)# standby 10 ip 192.168.0.254
 R1(config-if)# standby 10 priority 105
 R1(config-if)# standby 10 preempt
 R1(config-if)# standby 20 ip 192.168.0.1



 R2(config)# interface FastEthernet 0/0
 R2(config-if)# ip address 192.168.0.253 255.255.255.0
 R2(config-if)# standby 10 ip 192.168.0.254

 R2(config-if)# standby 20 ip 192.168.0.1
 R2(config-if)# standby 20 priority 105
 R2(config-if)# standby 20 preempt


  ※ Active側にtrackインターフェースの設定がない場合は、実際にはStandby側では [ preempt ] の設定の必要性はありません。

 Resource : CatalystLANスイッチ教科書 LANスイッチング Configuring HSRP HSRP FAQ Cat3560 HSRP HSRPの機能


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