IPv6 - OSPFv3 -



 OSPFv3

 OSPFv3とは、OSPFv2をIPv6用に拡張したルーティングプロトコルであり、RFC2740で定義されて
 います。OSPFv2とOSPFv3はそれぞれが独立したプロセスで動作しているため、同一のルータで
 両方を有効にして動作させることができますが、プロセスに影響するパラメータの変更は要注意。

 OSPFv2では、OSPFプロセスを動作させる上で必ず up/up のIPアドレスが設定されたI/Fが必要
 でしたが、OSPFv3では、OSPFを動作させる上で up/up のIPアドレスが設定されたI/Fが必要とは
 なりません。但し、OSPFv3でも32ビットのルータIDが必要なので、I/FにIPv4アドレスが設定されて
 いない場合は、OSPFv3ルーティングプロトコル上で明示的にルータIDを定義する必要があります。
 また、I/FにIPv4アドレスが設定されている場合、OSPFv2と同様のプロセスでルータIDを決定します。
 
 

 ※ IPv6でのOSPFv3ルーティングの前提として、グローバルで [ ipv6 unicast-routing ] を設定する必要があります。
 ※ OSPFv3のadjacenciesは、バーチャルリンクを除きまして、リンクローカルアドレスを使用してやり取りを行います。



 OSPFv3 のインターフェース上での有効化

 IPv4でのIGPでは、ルーティングプロトコルを有効にしたいI/Fをルーティングプロトコル上で指定
 していましたが、OSPFv3の場合はルーティングプロトコルではなく、I/Fに直接OSPFv3の有効化
 を指定することになります。[ proccess-id ] にはOSPFv3のプロセスID(1〜65535)を入力します。
 [ area-id ] にはそのI/Fが所属するエリアのIDを入力します。[ instance-id ] には、同一のルータ
 上で複数のOSPFv3プロセスを動作させている場合に、意図したネイバー関係が確立させる為に
 設定します。instance-idが設定されている場合、インスタンスIDが同じものだけがネイバーになる。


 Cisco(config)# interface interface-id

 
Cisco(config-if)# ipv6 ospf proccess-id area area-id [ instance instance-id ]





 OSPFv3 のグローバル上での有効化 ( 自動的に設定される )

 上記のI/F上でのルーティングプロトコルの有効化により、自動的に以下のコマンドがコンフィグ上に
 設定されることになります。例えば、インターフェースで [ ipv6 ospf 1 area 0 ] と入力することにより
 グローバルコンフィグ上で [ ipv6 router ospf 1 ] が自動的に設定されます。上記のI/Fでの有効化と、
 それによるグローバルでの自動的な有効化により、OSPFv3による経路情報のやりとりが実現されます。

 Cisco(config)# ipv6 router ospf proccess-id



 (任意) equal-cost経路の最大数の変更

 OSPFv3のルーティングテーブル上で「equal-cost経路」は、最大16つのパスがデフォルトで使用
 することができます。この値はOSPFv3のルーティングプロセス上で1〜64の範囲で変更可能です。


 Cisco(config)# ipv6 router ospf proccess-id
 
Cisco(config-rtr)# maximum-paths number-paths



 ※ 各IPv6ルーティングプロトコルのデフォルト値 : RIPng、IS-ISv6 = [ 4 ]、OSPFv3 = [ 16 ]、BGP4+ = [ 1 ]



 (任意) OSPFv3エリアレンジの設定

 OSPFv3におけるエリア内のルート集約は以下のコマンドにより行います。この設定はI/Fではなく
 OSPFv3のルーティングプロセス上で行います。キーワード [ advertise ] はデフォルトの設定であり
 エリア内の集約ルートをLSA type3としてアドバタイズを行います。[ not-advertise ] はエリアレンジ
 で定義されたネットワークをアドバタイズしない設定。[ cost ] には集約ルートのコスト値を設定する。


 
Cisco(config-rtr)# area area-id range ipv6-prefix/length [ advertise | not-advertise ] [ cost cost ]





 (任意) NBMA上でのインターフェース設定

 OSPFv3はOSPFv2と同様にLayer2に対してシームレスではないので、NBMAのI/F上で自動的に
 ネイバーを検知することができません。従って、以下の設定によりネイバーを手動で定義する必要
 があります。各パラメータについては、IPv4の時のネイバーコマンドの時と同じになります。ただし
 OSPFv2の場合はルーティングプロトコル上で設定するのに対して、OSPFv3の場合はI/F上となる。


 
Cisco(config-if)# ipv6 ospf neighbor ipv6-address [ priority number ] [ poll-interval seconds ] [ cost number ]
             [ database-filter all out ]




 (任意) NBMA上でのOSPFネットワークタイプ設定

 OSPFv2と同様にOSFPv3ではI/F上でOSPFのネットワークタイプの設定変更を行うことができます。
 以下の各キーワードの意味はOSPFv2の時と同じです。デフォルト値は I/F タイプにより異なります。


 Cisco(config-if)# ipv6 ospf network [ broadcast | non-broadcast | point-to-multipoint [ non-broadcast ] | point-to-point ]




 ※ OSPFv3の設定後は、show ipv6 ospf, show ipv6 route, show ipv6 ospf interfaceによりステータス確認しましょう。


IPv6 RIPng

ネットワークエンジニアとして

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