MSTのデフォルト設定
| 機能 |
デフォルト設定 |
| スパニングツリーモード |
PVST+ ( Rapid PVST+/MSTP はディセーブル
) |
| スイッチプライオリティ値 |
32768 |
| ポートプライオリティ値 |
128 |
| ポートコスト値 |
1000Mbps ( 20,000) 100Mbps ( 200,000) 10Mbps
( 2,000,000 ) |
| Helloタイム |
2秒 ( MST全体 ) |
| Forward-delayタイム |
15秒 ( MST全体 ) |
| Max-ageタイム |
20秒 ( MST全体 ) |
| 最大ホップカウント |
20 |
| MSTインスタンスの最大サポート数 |
65 |
※ spannning-tree mode mst グローバルコマンドによりMSTをイネーブルにすると自動的にRSTPも有効になります。
※ 同じリージョンに設定するには、VLAN/インスタンスマッピング、リビジョン番号、同じ設定名にする必要があります。
※ MSTコンフィグレーションのVTP伝播機能はサポートされていません。
※ 冗長パスでロードバランスさせるためには、全てのVLAN/インスタンスマッピングの割当が一致する必要があります。
MSTリージョンの設定およびMSTPのイネーブル化
MSTを設定する場合、先ず最初にMSTコンフィグレーションモードを開始する必要があります。
| Catalyst(config)# spanning-tree mst configuration |
次にVLANをMSTインスタンスにマッピングします。instance-idに指定できる範囲は
[ 0 〜 4094 ]、
vlan-rangeに指定できる範囲は [ 1〜
4094
]。例えば、[ instance 1 vlan 10,20,30-40
] と入力すると
インスタンス1に対して、vlan 10、20、30〜40がMSTインスタンス
1 にマッピングされることになります。
Catalyst(config-mst)# instance instance-id vlan vlan-range
|
MSTのコンフィグレーション名を指定します。最大長は32文字で大文字小文字の区別があります。
Catalyst(config-mst)# name name
|
MSTのコンフィグレーションリビジョン番号を指定します。指定可能な範囲は
[ 0 〜 65535 ] です。
Catalyst(config-mst)# revision number
|
※ この後に show pending により設定内容を確認して問題なければ
exit します。exit して始めて変更が適用されます。
最後にMSTPを有効にします。MSPTの有効化により自動的にRSTPも有効になります。
Catalyst(config)# spanning-tree mode mst
|
ルートスイッチの設定
各インスタンスでは、最小のブリッジIDを持つスイッチがそのインスタンスのルートブリッジとなります。
( MSTはPerインスタンス )。ブリッジIDはブリッジプライオリティとブリッジMACアドレスにより構成され
ますが、その中のブリッジプライオリティ値を変更することでブリッジIDの値を調整するのが一般的です。
※有効値 ( 0, 4096, 8192, 12288, 16384, 20480,
24576, 28672, 32768, 36864, 40960, 45056,
49152, 53248,57344, 61440 )
| Catalyst(config)# spanning-tree mst instance-id priority priority |
※ スイッチドネットワーク全体のCISTルート(
CSTルート ) にしたい場合は、[ spanning-tree
mst 0 prirority 0 ] が推奨。
あるリージョン内でCISTルート(CSTルート)になったスイッチは、必ずそのリージョン内でCISTリージョナルルートになる。
※ CISTリージョナルルートにしたい場合は、パスコストを下げることと、[ spanning-tree mst 0 ] の priority を小さくする。
※ インスタンスルートにしたい場合は、[ spanning-tree
mst ] コマンドで instance 0 〜 4096 を指定し
prirority を下げる。
Catalystスイッチでは、自動的に現在のルートスイッチを検出して目的のスイッチがルートになるよう
スイッチのプライオリティ値を下げるマクロコマンドを使用できます。以下によりマクロを呼び出せます。
※ 任意設定 ( diameter ) :任意の2つのエンドステーション間の最大スイッチ数を指定します。指定できる範囲は
2 〜 7 です。
※ 任意設定 ( hello-time) :ルートスイッチでConfiguration
BPDUが生成される間隔を指定します。指定範囲は
1 〜 10 です。
| Catalyst(config)# spanning-tree mst instance-id root primary [ diameternet-diameter [ hello-timeseconds ] ] |
セカンダリールートブリッジとして設定するためには、以下のコマンドによりマクロを呼び出せます。
※ 任意設定の diameter, hello-time は、primaryルートスイッチを設定した時のパラメータと同じ値である必要があります。
| Catalyst(config)# spanning-tree vlan vlan-id root secondary [ diameternet-diameter [ hello-timeseconds ] ] |
ネットワーク上の全てのスイッチでデフォルトのプライオリティ値(
32768 )が設定されていて、現在の
ルートブリッジのプライオリティ値も32768である場合、rootマクロによりルートブリッジを設定すると
ルートブリッジのプライオリティ値は24576
( Cat3560の場合 ) となります。現在のルートブリッジの
プライオリティ値が24576未満である場合、現在のルートブリッジの値より4096だけ小さい値を自身の
プライオリティ値として適用します。セカンダリースイッチの場合は32768が[
28672 ]に変更されます。
※ シスコが推奨の root のマクロコマンドは一般的には非推奨と言えます。ルート定義は手動設定が推奨されます。
パスコストの設定
スパニングツリーでは、Forwarding状態にするポートを選択する時に、先ずポートコストを比較します。
MSTPにて優先的にForwardingとしたいポートには、手動にて小さいコストを割り当てることができます。
CISTルート及びCISTリージョナルルートへのパスコストを調整する為には、spanning-tree
mstコマンドで
インスタンスIDに [ 0 ] を指定し、インスタンスルートへは
[ 0 〜 4096 ] のいずれかを指定し調整します。
Catalyst(config-if)# spanning-tree mst instance-id cost cost
|
costに指定できる範囲は1〜200000000。cost値のデフォルト値はI/Fのメディア速度に基づきます。
cost値は低い値ほどプライオリティが高くなります。つまり、より優れたBPDUの位置づけとなります。
ポートプライオリティの設定
スパニングツリーでは、Forwarding状態にするポートを選択する時に、先ずポートコストを比較します。
次にブリッジIDを比較して次にポートプライオリティを比較します。ポートコストの設定同様にMSTでは
VLANごとに設定するのではなくて、そのインターフェースにインスタンスごとに定義する必要があります。
Catalyst(config-if)# spanning-tree mst instance-id port-prioritypriority
|
prirotiyに指定できる範囲は0〜240。priority値のデフォルト値は128。有効な値は0からはじまり
16の倍数となる値。プライオリティ値は値が小さいほどプライオリティが高く(
BPDU優 )になります。
対向スイッチから受信するBPDUでこれらの値
( ポートコスト、ブリッジID、ポートプライオリティ
) が
全て同じ場合、対向スイッチのポート番号の情報を比較して小さいポート番号を
[ 優 ] とします。
スパニングツリータイマーの設定
MSTのHelloタイム( hello-time )、転送遅延タイム(
forward-time )、最大エージングタイム( max-age
)
の値はそれぞ以下のコマンドにより、MST全体に対してのみ設定可能です。hello-timeについては
1〜10、forward-timeについては4〜30、max-ageについては6〜40の範囲で指定することができます。
Catalyst(config)# spanning-tree mst hello-time
seconds
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Catalyst(config)# spanning-tree mst forward-time
seconds
|
Catalyst(config)# spanning-tree mst max-age seconds
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BPDU最大ホップ数の指定
MSTでは、リージョン内でのBPDUの最大ホップ数を定義できます。このホップカウントの設定により
メッセージエージング情報の設定と同様の結果が得られます。この値もMST全体に適用されます。
Catalyst(config)# spanning-tree transmit
hold-count value
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ネイバタイプの指定
MSTのトポロジーでは、IEEE802.1S標準準拠デバイスと先行標準準拠デバイスの両方を加えられます。
デフォルトではポートは自動的に先行標準のデバイスを検出しますが、先行標準のスイッチと接続する
IEEE802.1S標準スイッチのポートでは、先行標準のBPDUのみを送信するようにポートに指定することが推奨。
Catalyst(config)# spanning-tree mst pre-standard
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※ show spanning-tree summary で switch
is in msd mode ( IEEE Standard ) と表示されたら、その機器はIEEE802.1S標準です。
※ MSTPは sh spanning-tree mst config, sh
spanning-tree mst config digest, sh spanning-tree
instance-id による確認できます。
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