SSM ( Source Specific Multicast )
SSMは、送信元があらかじめ特定されていて時に有用なマルチキャストの実装方式です。特に
Senderが特定されていて、一つであるケースに最適です。SSMでは、I/F上で
[ sparse-mode ]
の設定を行いますが、RPを使用することはありません。つまり、RP経由の共有ツリーではなくて
最短の配信パスにて、特定のSenderからマルチキャストパケットを受信することができるのです。
SSMを実装する前提として、ホストとルータはIGMPv3に対応している必要があり、またルータでは
PIM-SSM ( Protocol Independent Multicast
source-specific mode ) をサポートしている必要が
あります。SSM対応のマルチキャストネットワークでは、先ず、IGMPv3に対応したホストがIGMPv3
のINCLUDEモードを使用し、指定された送信元への
Join - IGMPv3 (S,G) - をシグナリングします。
次に、そのJoinを認識したReceiverに最も近いルータが、直接Senderへあて先となるルータに対し
Join - PIM (S,G) を送信します。やがて、これを受信したSenderは最短パスを使用してReceiverに
直接マルチキャストパケットを送信できるようになります。SSMでは、特定の送信元を明示的に指定
または除外することができるので、一定のセキュリティが保たれることになります。IGMPv3で送信
する際にINCLUDEリストに指定されていない送信元からのトラフィックを受信することはありません。
マルチキャストルーティングの有効化
| Cisco(config)# ip multicast-routing |
SSMサービスの有効化
| Cisco(config)# ip pim ssm [ default | range acl-number ] |
defaultを指定するとSSMのレンジは [ 232.0.0.0 〜 232.255.255.255 ]。232/8 以外を指定したい場合に
range で定義
I/FのPIMモードをsparse-modeへ設定
| Cisco(config-if)# ip pim sparse-mode |
ホストが接続している全てのI/FでIGMPv3へ設定
| Cisco(config-if)# ip igmp version 3 |
Bidirectional PIM
Bidirectinal PIMでは、RPを利用した双方向の共有ツリーによる双方向マルチキャストを実装する
ことができます。SenderからRP、RPからReceiverへのトラフィックは同じツリーを使用できます。
ルータは、双方向グループの(*,G)ルーティングエントリのみの作成でOKなので、送信元が多数
になってもオーバヘッドが少なくてすみます。Bidirectional
PIMでは、マルチキャストのループを
回避するためにDesignated Forwarder(DF)
が、実際のマルチキャストパケットの転送を担当する。
マルチキャストルーティングの有効化
| Cisco(config)# ip multicast-routing |
I/F上でのsparse-modeの設定
| Cisco(config-if)# ip pim sparse-mode |
全てのルータでBidirectional PIMを有効化 =
defaultの設定
| Cisco(config)# ip pim bidir-enable |
全てのルータでStatic RPの定義と、そのRPをBidirectionalとして定義
| Cisco(config)# ip pim rp-address address [ acl-number ] [ override ] bidir |
※ Auto-RPのRP候補の設定、BSRのRP候補の設定でも
[ bidir ] を定義することができます。
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