Cisco NTP Configuration 2



 ◆ シスコデバイス:NTPのデフォルト設定

機能 デフォルト値
 NTP認証  ディセーブル。認証鍵は設定されていない。
 NTPピア、アソシエーション  未設定。
 NTPブロードキャスト  ディセーブル。どのI/FもNTPブロードキャストを送信しない。
 NTPアクセス制限  ACLは指定されていない。
 NTPパケット送信元IPアドレス  送信元アドレスは、発信インターフェースで設定される。


 NTPの基本的な設定はシスコデバイス:NTP基本設定をご参考下さい。以下は応用的なオプション設定です。



 ◆ NTP - 時刻同期するための3つのモード

 NTPは以下の3つの方法で時刻同期できます。Server / Clientモードを使用することがほとんどです。
 Symmetric Active / Passiveモードは、単に「 対称モード 」または「 ピアモード 」とも呼ばれます。

NTPモード 説明 設定コマンド
 Server / Client  NTPクライアントがNTPサーバに同期を行うモード  (config)# ntp server address
 Symmetric Active / Passive  同じ階層に属するNTPサーバ同士の時刻同期のモード  (config)# ntp peer address
 Broadcast  NTPサーバがブロードキャストで時刻情報を送信するモード  (config-if)# ntp broadcast
 (config-if)#
ntp broadcast client



      


 ◆ NTPサーバと時刻同期するためのNTPクライアントの設定
 (config)#
ntp server [ ip-address | hostname ] [ prefer ]




      


 
◆ シスコデバイスの時刻情報をピアに同期化するための設定
 
(config)# ntp peer ip-address [ version number ] [ key id ] [ source interface ] [ prefer ]

コマンド引数 説明
ip-address

 システムクロックの同期化の対象となるピアのIPアドレスを指定。

number

 任意:NTPのバージョン番号の指定。指定範囲は 1 〜 4。デフォルトは 3 となる。

id

 任意:認証設定がある場合に ntp authentication-key コマンドで定義した認証鍵を入力。

interface  任意:NTPパケット送信時の送信元IPアドレスとして使用するインターフェースの指定。
peer  任意:複数のピアを指定している場合に同期化する対象の優先ピアを指定。





    


 ◆ NTPブロードキャストパケットをピアに送信するインターフェースを有効化する設定
 
(config)# interface interface-id
 
(config-if)# ntp broadcast [ version number ] [ key id ] [ destination-address ]

 ◆ NTPブロードキャストパケットを受信するインターフェースの指定
 (config)# interface interface-id
 (config-if)#
ntp broadcast client


 デフォルトのバージョン「3」であるNTPv3ではブロードキャストメッセージを使用しますが、IPv6対応の
 バージョン「4」の
NTPv4ではマルチキャストメッセージを利用します。従って、NTPv4では上記コマンド
 の「ntp broadcast」ではなく「ntp multicast」と「ntp multicast client」コマンドを使用し設定します。



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