storm-control



 ストーム制御

 ストーム制御の実装により、ユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストのストームを防ぐこと
 ができます。例えば、ブロードキャストストームは、ネットワーク設定の誤り、プロトコルスタック実装エラー
 DoS攻撃をするユーザ、壊れたNICの接続などが原因で発生します。例えばアクセス層のユーザポートで
 ストーム制御の実装により、特定のホストポートがネットワークへ送信できるトラフィック量を制限できます。

 ストーム制御の動きはスイッチポートからスイッチングバスへ流れるパケットをモニターしてそのパケットが
 ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストのいずれであるかを判別します。次に、そのスイッチにて
 1秒のタイムインターバル内で受信したパケットの数をカウントして、事前にコンフィグ設定されている抑制
 レベルのスレッシュホールドとその測定値を比較します。トラフィックが上限スレッシュホールドに達すると
 以降のトラフィックはポートでブロックされます。トラフィックレートが、下限スレッシュホールド未満に下がる
 までポートはブロック状態のままとなり、下限スレッシュホールド未満に下がると正常転送が開始されます。




 上図では、一定時間におけるインターフェース上のブロードキャストトラフィックパターンを示しています。
 この例では、T1〜T2間とT5〜T6間において、I/Fに設定されたスレッシュホールド値を上回っています。
 特定のトラフィックの量がスレッシュホールドを上回ると、そのタイプの全トラフィックは次の一定時間に
 わたり破棄されます。トラフィックが下限スレッシュホールド未満に下がると、次のタイムインターバルで
 再び転送されることになります。下限スレッシュホールドの設定がない時は上限スレッシュホールドの
 値が下限スレッシュホールド値として採用されるので、その場合上限スレッシュホールド未満に下がると
 次のタイムインターバルで再び転送されます。上図の考えはマルチキャストやユニキャストにも適用可。

 


 ストーム制御の設定 ( Cat3560の場合 )

 ストーム制御の設定は [ 物理インターフェース ] にのみ適用することができます。物理 I/F に対して
 ブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャストのいずれかのストーム制御の方式を選択します。次に
 そのトラフィックに対するスレッシュホールドの値を [ level ] [ bps ] [ pps ] のキーワードで定義します。


 Catalyst(config-if)# storm-control { broadcast | multicast | unicast } level { level [level-low ]| bps bps [ bps-low ] | pps pps [ pps-low ] }


 
キーワード 説明
level

 上限スレッシュホールドを帯域幅のパーセンテージで定義します。指定できる範囲は [ 0.00 〜 100.00 ]となり
 小数点第2位まで指定可能です。この上限スレッシュホールドに達するとポートではトラフィックをブロックします。
 スレッシュホールドは100に設定するとトラフィックは制限されず、0.0に設定すると全トラフィックがブロックされる。

level-low

 下限スレッシュホールドを帯域幅のパーセンテージで定義します。指定できる範囲は [ 0.00 〜 100.00 ]となり
 小数点第2位まで指定する事ができます。この値は上限スレッシュホールドよりも低い値である必要があります。
 ストーム検出後、トラフィックレートがこのスレッシュホールド値を下回ると、再び正常に転送されるようになります。

bps

 上限スレッシュホールドレベルを1秒あたりのビット数単位で定義します。指定できる範囲は [ 0.0 〜 10000000000.0 ]
 となり、小数点第1位まで指定可能です。この上限スレッシュホールドに達するとポートではトラフィックをブロックします。

bps-low

 下限スレッシュホールドレベルを1秒あたりビット数単位で定義します。指定できる範囲は [ 0.0 〜 10000000000.0 ]
 となり、小数点第1位まで指定可能となります。この値は上限スレッシュホールドよりも低い値である必要があります。
 ストーム検出後、トラフィックレートがこのスレッシュホールド値を下回ると、再び正常に転送されるようになります。

pps

 上限スレッシュホールドを1秒あたりのパケット数単位で定義します。指定できる範囲は [ 0.0 〜 10000000000.0 ]
 となり、小数点第1位まで指定可能です。上限スレッシュホールドに達するとポートではトラフィックをブロックします。

pps-low

 下限スレッシュホールドレベルを1秒あたりパケット数単位で定義します。指定できる範囲は [ 0.0 〜 10000000000.0 ]
 となり、小数点第1位まで指定可能となります。この値は上限スレッシュホールドよりも低い値である必要があります。
 ストーム検出後、トラフィックレートがこのスレッシュホールド値を下回ると、再び正常に転送されるようになります。


※ bps、ppsのキーワードを使用してスレッシュホールド値を定義する場合、[ k ] [ m ] [ g ] のメートル法の単位を使用することができます。


 上限スレッシュホールドの値を超えるとデフォルトでは、トラフィックがフィルタリングされて、SNMPのトラップは
 送信されない動作をします。ストーム中にポートをエラーディセーブルにするには shutdown コマンドを選択し
 ストームが検出されたときに、SNMPマネージャにトラップを送信したい場合には trap キーワードを指定します。


 Catalyst(config-if)# storm-control action { shutdown | trap }



 ストーム制御の設定例

 以下のコンフィグでは、ブロードキャストストームのストーム制御をイネーブルにしています。F0/1において
 上限スレッシュホールドを10%、下限スレッシュホールドを7%として、ストーム検出時にはtrapを生成します。


 Catalyst(config)# interface fastethernet 0/1
 Catalyst(config-if)# storm-control broadcast level 10 7
 Catalyst(config-if)# storm-control action trap





 Resource : CatalystLANスイッチ教科書 BCMSNテキスト第2版 Catalyst 3560 12.2(25)SEE Configuring Port-Based traffic Control



保護ポート ( プライベートVLANエッジ )

ネットワークエンジニアとして

Copyright(C) 2002-2008 Cool. All Rights Reserved