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RIP version 2
RIPv2とは、RIPv1を改良したクラスレスのディスタンスベクタプロトコルです。(
RFC1721/1722/2453 定義 )
RIPv2では、クラスレスルーティング、VLSMのサポート、手動ルート集約、ルーティング認証、マルチキャスト
によるアップデートの大きく5つの機能が実現されています。それでは、RIPv2
の特性を解説していきます。
※ RIPv1 と RIPv2 を比較しながら解説することから、以下の内容により
RIPv2 だけでなく RIP についても基礎から理解できます。
ディスタンスベクタプロトコル
RIPv1、RIPv2ともにディスタンスベクタプロトコルです。ディスタンスベクタプロトコルとは、最適な経路情報の
選択にホップ数を使用するプロトコル。ホップ数とは宛先の経路に到達するまでに経由するルータの数です。
RIPv1、RIPv2ともにホップ数の少ない経路をルーティングテーブルにのせます。最大許容ホップ数は15です。

例えば上図で端末AがBと通信したい場合、「172.16.5.0/24」へのホップ数が少ないのはR2経由である事から
R1のルーティングテーブル上では、「172.16.5.0/24」へのネクストホップが
[ 172.16.2.253 ] となります。つまり、
FastEthernetのR3経由の方が帯域幅が広いにも関わらずSerialを経由します。あくまでもホップ数なのです。
RIPは自分のルーティングテーブルのホップ数に [
1 ] を加算してからルーティングアップデートを送信します。
クラスフルルーティングプロトコル ( RIPv1, IGRP )
RIPv1はクラスフルルーティングプロトコルであり、RIPversion2はクラスレスルーティングプロトコルとなります。
クラスフルルーティングプロトコルは、ルーティングアップデートでサブネット情報を送信することができない為、
例えば下図では、R1からR2にアドバタイズされる経路情報は「10.1.1.0/24」ではなくて「10.0.0.0/8」となります。

サブネット情報の送信はできないのですが、ルーティングアップデートに受信インターフェースと同じクラスフル
ネットワークの経路が通知される場合は、ルータは受信インターフェースに設定されているサブネットマスクを
受信経路に適用させることから、R1のルーティングテーブルのRIP経路は「172.16.3.0/24」として確認できます。
例えば、R1のインターフェースを「172.16.2.1/28」と設定した場合は、RIP経路は「172.16.3.0/28」と見えてしまい
通信上の問題が発生する可能性があります。また、R1、R2の両方に「172.16.2.0/28」と設定した場合、IOSは
同じクラスフルネットワークのI/Fには、マスクの異なるRIP情報を流さない仕様になっており、「172.16.3.0/24」
の経路はR1に流されなくなります。以上の事からクラスフルルーティングプロトコルの使用する時はクラスフル
ネットワーク ( クラスA or B or C ) のサブネットに、同じサブネットマスクを使用することが必須となってきます。
「サブネット情報を送信できない」 という事から
「VLSMをサポートできない」 と「非連続ネットワークをサポートできない 」が導けます。
※ VLSM とは、クラスフルネットワークのサブネットに対し様々なマスクを使うことです。(例:172.16.1.0/26, 172.16.1.64/30の混在)
※ 非連続ネットワークとは、同じクラスフルネットワークのサブネットが異なるクラスフルネットワークに分断された状態のネットワーク
クラスレスルーティングプロトコル ( RIPv2, EIGRP, OSPF, IS-IS, BGPv4 )
クラスレスルーティングプロトコルは、ルーティングアップデートでサブネット情報を送信することができる為、
例えば下図の場合、R1からR2にアドバタイズされる経路情報は「10.1.1.0/24」のサブネットのままとなります。
※ RIPv2/EIGRPについては RIP/IGRP同様に、デフォルトでネットワーク境界で自動集約してしまうので
no auto-summary が必要。

「サブネット情報を送信できる」ということは、「VLSMをサポートできる」ということでもあり下図の構成において、
RIPによる経路情報のやりとりが可能です。下図の構成では、全てのサブネットがクラスBの1つのクラスフル
ネットワークです。つまりネットワーク境界がないことから、下図では no auto-summary 必須ではありません。

「サブネット情報を送信できる」ということは、「非連続ネットワークをサポート」ということでもあり下図の構成で、
RIPによる経路情報のやりとりが可能です。下図の構成では、ネットワーク境界での自動集約がされてしまうと
R1、R2の両方から「172.16.0.0/16」として通知されてしまいサブネットの正確な位置が分からなくなりますので
非連続ネットワークでは、必ず no auto-summary
で自動集約をオフにして 「/24」 で通知する必要があります。

RIPv1 と RIPv2の違い
RIPv1とRIPv2はともに、UDPポート番号520番上でデータグラムをやりとりする最大ホップ数15とするディスタンス
ベクタプロトコルであり、ルーティングループの問題やコンバージェンスの遅さなどの問題は改善されていません。
RIPv1とRIPv2の大きな違いとしては、上記で紹介したRIPv1がクラスフルルーティングプロトコルであるに対して
RIPv2はクラスレスルーティングプロトコル
( VLSM対応、非連続ネットワーク対応 ) であることです。それ以外に
30秒に一度行われる定期的なルーティングアップデートが、RIPv1ではブロードキャストで行われるのに対して、
RIPv2ではマルチキャスト ( 244.0.0.9 ) で行われ、またRIPv2では認証機能、手動集約がサポートされています。
Resource : Routing TCP/IP Volume 1 BSCI 試験認定テキスト 第2版 RIPの仕組みと運用法 インターネットルーティング入門
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