RIPv2 by Cisco Router



 RIPv2 基本コンフィグレーション

 先ずグローバルコンフィグでRIPを有効にして、RIPバージョン 2 を指定します。(デフォルトは中間)


 
Cisco(config)# router rip
 Cisco(config-router)#version 2


 デフォルトのバージョンの状態 ( 中間 ) では、RIPv1とRIPv2のパケットを受信して、送信するのは
 RIPv1のパケットだけとなっています。この情報は [ show ip protocol ] により詳細に確認できます。
 RIPは v1と入力すれば送受信ともにv1のパケットだけとなり、v2 と入力すれば v2 だけになります。

 RIPのversionコマンドによりRIPの全体的なデフォルト動作を制御しますが、インターフェース単位で
 送受信したい RIP の version のパケットを定義できます。I/F コンフィグで以下のように定義します。
 例えば [ ip rip send | receive version 1 2 ] と入力することにより、Fa0/1のインターフェース上では、
 RIPv1とRIPv2の両方のパケットを送受信することが可能です。動作は debug ip rip で確認できます。


 
Cisco(config)# interface FastEthernet0/1
 Cisco(config-if)# ip rip send version [ 1 | 2 | 1 2 ]
 Cisco(config-if)# ip rip receive version [ 1 | 2 | 1 2 ]



 次に、RIPを有効にしたいインターフェースのネットワークを定義します。RIPv2はRIPv1と同様に、
 ワイルドカードマスクでピンポイントに特定のインターフェースだけを指定することが出来ません。
 例えば、Fa0/1のIPを「172.16.1.254」と定義してそのインターフェース上でだけRIPを有効にしたい
 場合でもnetworkコマンドで「172.16.1.0」と指定できず、クラスフルにnetwork 172.16.0.0となります。


 
Cisco(config)# router rip
 Cisco(config-router)# network 172.16.0.0



 RIPv2ではクラスフルルーティングプロトコルと同様にデフォルトでネットワーク境界上でサブネットを
 クラスフルマスクに経路集約してしまいます。経路集約を行わない場合は以下のように設定します。


 
Cisco(config)# router rip
 Cisco(config-router)# no auto-summary



 RIPv2では手動集約をサポートしており、I/F コンフィグで任意の経路集約を行うことが可能です。


 
Cisco(config)# interface FastEthernet 0/1
 Cisco(config-if)# ip summary-address rip 172.16.0.0 255.255.252.0


 但し、RIPv2の場合はクラスフル境界の左側に向けたCIDRの集約をサポートしていませんので、
 上記のように 172.16.0.0/24 〜 172.16.3.0/24 のネットワークを [ 172.16.0.0/22 ] と集約すること
 が出来ても 172.16.0.0/24 〜 172.32.0.0/24のネットワークを [ 172.16.0.0/12 ] と集約できません。
 以下は[ 172.16.0.0/12 ]に集約するよう設定を投入した結果、エラーメッセージが発生しています。


 Cisco(config)# interface FastEthernet 0/1
 
Cisco(config-if)#ip summary-address rip 172.16.0.0 255.240.0.0
 Summary mask must be greater or equal to major net



 RIPでは、RIPルータにてデフォルトルート ( 0.0.0.0 ) を保持していない場合においても、以下の
 コマンドを入力することにより、RIPルータにデフォルトルートをアドバタイズすることが可能です。


 
Cisco(config)# router rip
 Cisco(config-router)# default-information originate





 RIPv2 ホップ数の制御

 例えば下図の構成では、R1から「172.16.5.0/24」へのネットワークはホップ数 [1] として、R2の
 Serial経由で見えるのですが、広帯域なFastEthernetを使用してトラフィックを転送させる為に
 「172.16.5.0/24」 がR3経由で見えるようにするには、offset-list コマンドを使用して実現します。






 デフォルトでR2経由がホップ数[ 1 ]で、R3経由がホップ数[ 2 ]なので、R1のSerialインターフェースで
 例えば、「172.16.5.0/24」への経路を受信する時にホップ数[ 2 ]を加算させるようにすればいいのです。


 
R1(config)# router rip
 R1(config-router)# offset-list 1 in 2 Serial 0/0


 
R1(config)# access-list 1 permit 172.16.5.0 0.0.0.255


 上記のコマンドによりSerial 0/0経由の場合、R1からみると「172.16.5.0/24」がホップ数 [ 3 ] に
 なることから、ホップ数 [ 2 ] のR3経由がR1のルーティングテーブルに採用される事になります。
  
 また、R2で下記のコマンドを入力した場合でも同じ結果が得られます。下記のコマンドによりR2の
 Serialから「172.16.5.0/24」が広告される時、通常のホップ数 [ 1 ] にmetric [ 2 ] が加算されます。


 
R2(config)# router rip
 R2(config-router)# offset-list 1 out 2 Serial0/0


 R2(config)# access-list 1 permit 172.16.5.0 0.0.0.255


 ※ RIPのステータスは show ip protocol / show ip rip database / show ip route rip / debug ip rip で確認しましょう。



 Resource : Routing TCP/IP Volume 1  BSCI 試験認定テキスト 第2版 RIPの仕組みと運用法 インターネットルーティング入門



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