|
ネットワーク管理
企業ネットワークの管理者は、自社の大規模なネットワークをどのようにして管理しているのでしょうか。
NW管理者は、一般的にHP製 OpenView やCisco製
CiscoWorks といったネットワーク管理用のアプリを
導入して、Cisco、IBM、Alied、Juniperなど異なるメーカの機器を
SNMP や ICMP により管理しています。
例えば、OpenView では、管理対象の機器との通信に
TCP/IP、UDP、SNMP、ICMPなどを使いますが、
今回はその中で管理プロトコルとなる SNMP ( Simple Network Management Protocol ) を解説します。
SNMPマネージャとSNMPエージェント
SNMPはUDP/IP上で動作するアプリケーションプロトコルです。ポート番号は161と162を使用します。
SNMPでは管理する側の機器をSNMPマネージャ、管理される側をSNMPエージェントと定義しています。
SNMPマネージャとなる機器は例えばOpenViewとなり、SNMPエージェントとなるのは例えばルータです。
MIB ( Management Informatiion Base )
それでは、SNMPマネージャは一体どのようにしてSNMPエージェントから情報を収集しているのでしょうか。
それは、SNMPエージェントが保持しているMIB( Management Information Base ) から情報収集している
のです。MIBとはSNMPエージェントが保持している機器情報の集合体のことです。例えば、Ciscoルータで
show interface をみると broadcast
や error
パケットなど色々なパケットがカウントがありますが、あれも
MIBというデータベースに情報として持っています。エージェントはマネージャにMIBを送信しているのです。
オブジェクト
MIB ( 機器情報の集合体 ) の中に含まれる1つ1つの機器情報はオブジェクトと呼ばれています。つまり
MIB はオブジェクトの集合体と言えます。そのオブジェクトには1つ1つに
OID (オブジェクトID) が割り振ら
れています。MIBツリーでは 「iso → org(
3 ) → dod ( 6 ) → internet ( 1 )」 というように表示されますが、
例えば、この org ( 3 ) がOID ( オブジェクト ID ) と呼ばれているものになります。
SNMPエージェントのMIBの取得方法 ( 例 OpenView
)
例えば、SNMPマネージャからエージェントであるルータのFastEthernet0/1のMTU情報を得たいとします。
そのためには、SNMPマネージャではSNMPエージェントが保持している
MIB を取得する必要があります。
OpenViewのGUI操作 ( バージョンにより異なる
) では、「 ツール 」 → 「 SNMP MIB ブラウザ
」 の項目で
調査対象となるルータのホスト名を入力します。そのルータのホスト名を入力した後に、以下の順番どおり
「 ios → org → dot → internet → mgmt
→ mib-2 → interface → ifTable ・・・」
と、MTUのOIDがある所
までMIBツリーをクリックしていき、最後に
「 照会開始 」をクリックすることで情報を得ることができるのです。
SNMPバージョン
現在、CiscoルータでサポートされているSNMPのバージョンはSNMPv1(
RFC1157)、SNMPv2c( RFC1901)
SNMPv3( RFC2273〜RFC2275 ) の3つをサポートしてます。SNMPv2cはv2とv2cの両機能を備えています。
Cisco(config)# snmp-server host 192.168.0.1
version ?
1 Use SNMPv1 2c Use SNMPv2c 3 Use SNMPv3
|
SNMPv1とSNMPv2cはともにコミュニティベース形式のセキュリティである為、Community名の変更や
SNMPエージェントへのACL制限をエージェントに実装などしてセキュリティ対策をとる必要があります。
SNMPv3では、メッセージ整合性、認証、暗号化の3つのセキュリティ機能が組み込まれています。
現在のエンタープライズネットワークでは、一般的にデフォルトであるSNMPv1が広く使用されています。
|