Tethering



 ◆ テザリングとは

 テザリングとは、スマートフォンなどを外部モデムとして利用してPCなどをインターネット接続させる機能。
 テザリング機能のあるスマートフォンがあれば、例えばWiFiルータを持ってなくても、そのスマートフォンを
 利用して屋内、屋外に関係なく、PCやゲーム機でインターネット通信ができます。下図はテザリングの概要図。


    




 テザリングには大きく3つのテザリング方式があります。接続メディアに何を使用するかで名称が変わります。

テザリングの種類 説明
WiFiテザリング  スマートフォンとの接続に無線LANを利用して行うテザリング
USBテザリング  スマートフォンとの接続にUSBケーブルを利用して行うテザリング
Bluetoothテザリング  スマートフォンとの接続にBluetoothを利用して行うテザリング


 上図の場合は、無線LANを利用しているのでテザリング方式はWiFiテザリングということになります。なお、
 スマートフォンとテザリング接続できるのはPCだけでなく、WiFi対応のゲーム機や携帯電話等も接続できます。
 
※ USBテザリングは充電しながらテザリング通信ができるので、スマートフォンのバッテリーを気にせずにインターネットできます。
 
※ テザリングのことを「デザリング」という人がいますが、Tethering というスペルからも分かる通り正しくは「テザリング」です。



 ◆ Wi-Fi テザリングによる複数台の同時接続

 WiFiテザリングを利用すれば、下図のように複数台のWiFiデバイスを同時に無線LAN接続して、インターネット
 通信することができます。無線LANクライアントPCだけでなく、Nintendo DSやPSPなどWifiに対応した機器で
 あればWiFiテザリングを行っているスマートフォンを介しインターネット通信をすることができます。便利です。


     


 テザリングの回線の絵に3G通信 / WiMAX / LTE を回線として書いていますが、現在は、回線にLTEを使用
 したテザリングが最も高速です。LTEについては「LTEとは」WiMAXについては「WiMAXとは」をご参考に。



 ◆ テザリング対応のスマートフォン

 2015年現在、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、Y! モバイルの全キャリアでテザリングを解放しています。
 また、格安SIMカードを利用したSIMフリー機でもテザリングが可能です。テザリングといえば2012年までは、
 NTTドコモやイーモバイルのスマートフォンで利用することが主流でしたが、2012/9 のKDDI auのiPhone5
 のテザリング解禁、2012/12のSoftbankのiPhone5のテザリング解放で、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク
 モバイルの売れ筋スマホでテザリングができるようになり、現在ではテザリングできないスマホはありません。


 ◆ テザリングの通信速度 / 速度制限

 各キャリアの通信速度は以下の通りです。ただし、この通信速度で常に大容量の通信ができる訳ではなくて
 各キャリアとも通信制限(帯域制限)を設けており一定量の通信量に達すると通信制限が自動的に行われます。

キャリア OS 通信速度 ( 受信/送信 ) 帯域制限トリガー
ソフトバンク iOS
Android
HSPA = 14Mbps / 5.7Mbps
LTE = 75Mbps / 25Mbps
直近、3日間で1GB以上使用すると速度制限
または、1ヵ月間で7GB以上使用すると速度制限
KDDI au iOS
Android
WHS = 9.3Mbps / 5.5Mbps
LTE = 75Mbps / 25Mbps
1ヵ月間で7GB以上使用すると速度制限
NTTドコモ iOS
Android
HSPA = 14Mbps / 5.7Mbps
LTE = 75Mbps / 25Mbps
1ヵ月間で7GB以上使用すると速度制限


 「テザリング端末があるなら、外出先でも自宅でもインターネットができるから、自宅の固定回線はいらないの
 では?」という疑問が生まれるかもしれませんが、この速度制限がネックなのです。例えば少量のトラフィック
 しか発生させないメールとインターネットだけしかしないのなら、確かにテザリング端末さえあれば固定回線は
 いらないと思いますが、この速度制限がある限り「テザリング端末だけ」というのは、ヘビーユーザーにとって
 厳しいかと思います。逆に適度なネット/メール参照、適度な動画参照という人なら一本化もありかと思います。



 ◆ 2015年現在 : テザリングのための3G通信、WIMAX、LTEの通信エリア

 キャリアが公開している通信カバーエリアは、1本でもアンテナが立っていればカバーエリアとしているため
 あまり信用できません。以下の評価は当方が全国各地に出張に行った際の感覚、各種メディアの情報、および
 口コミを含めたユーザレビューを総合的に踏まえ「 ◎ ⇒ ○ ⇒ △ ⇒ × 」の4段階で評価しています。

キャリア 通信速度 評価 コメント
ソフトバンク  3G通信 (7.2Mbps / 384Kbps)  KDDI レベルではないが、快適に通信できている状態。
 HSPA (14Mbps / 5.7Mbps)  3G通信よりも高速になるが、通信エリアがやや狭い。
 Soft 4G LTE(75Mbps / 25Mbps)  都心と一部の主要都市で快適に通信できる。
KDDI au  3G通信 (3.1Mbps / 1.8Mbps)  ドコモレベルではないが、快適に通信できている状態。
 WHS通信 (9.3Mbps / 5.5Mbps)  ドコモレベルではないが、快適に通信できている状態。
 WiMAX (40Mbps / 10Mbps)  都心と主要都市で、安定して快適に通信できる状態。
 4G LTE 75Mbps / 25Mbps  都心と主要都市で、安定して快適に通信できる状態。
NTTドコモ  3G通信 (7.2Mbps / 5.7Mbps)  キャリア公表通りのカバー。間違いなく No.1 の通信エリア。
 HSPA (14Mbps / 5.7Mbps)  キャリア公表通りのカバー。快適に通信できている状態。
 LTE ( Xi ) 75Mbps / 25Mbps  都心と主要都市で、安定して快適に通信できる状態。




 ◆ 快適なテザリングを行うための選定ポイント - プラチナバンド対応かどうか

 プラチナバンドとは、移動体通信用に割り当てられた700〜900MHz帯の周波数のことを指します。以下は
 iPhone5sにおいて、プラチナバンドの対応状況を示したマトリックス表となります。

キャリア バンド 周波数帯 利用可能日
NTTドコモ 19 800MHz 現在、提供中
KDDI au 18 800MHz 現在、提供中
ソフトバンク 8 900MHz 現在、提供中


 この700MHz〜900MHz帯の周波数は、その他の
 周波数帯よりも、電波が建物を回り込みやすく、
 電波が届きにくい建物内でも、電波が届きやすい
 周波数であることからプラチナバンドと呼ばれる。

 従って、プラチナバンド対応のスマートフォンと
 プラチナバンドの未対応のスマートフォンとでは、
 テザリングの快適さには、大きな差があるので、
 スマートフォンを選定する際には意識しましょう。




 ◆ iPhoneによるテザリング - 正式にはiPhone5からサポート

 iPhoneを利用したテザリングは実現可能ですし、最近のiPhoneではテザリング機能が標準で備わっています。
 iPhoneを利用したテザリングは、iPhone5でKDDIは2012/09/21から解放、Softbankは2012/12/15から解禁。
 iPhone5以外でテザリングする方法が紹介されているWebサイトもありますが、キャリアが許可していないのに
 そのようなテザリングを行えばキャリアから相応のペナルティや請求が発生する可能性があり推奨できません。

 2012年7月にITベンチャーの「コネクトフリー」がテザリングサービス「t.free」のベータ版を公開しましたが
 いわゆる脱獄をすることなく、ソフトバンクの iPhone を利用してテザリングすることが可能ではありますが
 上述で申し上げたとおり、キャリアが公式に許可していないかたちでのテザリングは行わないようにしましょう。

 ◇ iPhone5のテザリング ⇒ iPhone5 - テザリング設定 AuiPhone5s - テザリング設定 docomo
 ◇ iPhone6のテザリング ⇒ iPhone6 - テザリング設定 docomo
 ◇ iPhone6sのテザリング ⇒ iPhone6s - テザリング設定 SIMフリー(SIMカードにdocomoを使用し確認)



 ◆ テザリングを行う上での必須アイテム

 当方がテザリングする際には下図のように基本的には「USBテザリング」を使用しています。USBテザリングの
 際にELECOM Micro-USBケーブルを利用すれば、スマートフォンを充電しながらインターネット通信できます。
 これはPocket wifiにはできない最大の利点と言えます。よってバッテリーを気にせず自由にテザリングできます。
 ELECOM Micro-USBの素晴らしい点は、XperiaやAQUOS Phoneなど色々なメーカの機種で利用できる点です。
 ※ iPhone5 / iPhone5sでテザリングする場合、USBケーブルではなくて USB lightningケーブル を使用します。


      



 ◆ テザリングを行う上での注意点

 WiFiテザリングを行う際に特に気を付けて頂きたいのですが、スマートフォンでWiFi接続を有効(ON)にすると
 SSIDとパスワードの情報が漏れてしまうと、他人のPCが勝手にあなたのスマートフォンを利用してテザリング
 することも可能になってしまいます。そこで、SSIDとパスワードの設定だけでなく自身のスマートフォンを介し
 テザリングできるPCなどのMACアドレスを登録することをお勧め致します。これにより、SSIDとパスワード情報
 が漏れてしまっても、許可されたMACアドレスの機器だけが、スマートフォンに接続してテザリングをできます。



 ◆ WiFiテザリングとUSBテザリングはどちらが高速?

 LTE通信であっても、無線LAN通信であっても無線電波による通信は有線接続の通信よりも不安定であり、
 無線電波を2回経由して通信を行うWi-Fiテザリングより、1回経由して通信するUSBテザリングの方が高速。


     



 ◆ 格安SIMカードの登場でテザリングの位置づけが変わる!

 以下の「テザリングによる通信削減の例」は格安SIM登場前の話です。格安SIMが成熟したことにより、現在
 音声通話と3GBのデータ通信ができて1600円プランが出てきました。これにより docomo、au、softbank の
 キャリアではなく多くの情報強者は格安SIMを選択するようになりました。格安SIMカード一覧をご参考下さい。

 これにより以下のようなパターンで通信費を削減するのではなく、以下のパターンの情強が増えてきています。
 
※ 以下パターンよりはお金がかかりますが、カケホーダイが必要な人は、キャリア契約としてMNPで2年ごとに移動するのが賢明。

情強の3パターン 月額費用 構成
格安SIMカード1枚だけ 約2000円  通信データ量は3GB
格安SIMカード2枚持ち 約3000円  通信データ量は6GB (900円の格安SIMデータを追加)
格安SIMカード1枚 + 固定回線 約5000円  スマホの通信量は3GB、自宅では高速通信を無制限で利用



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