BIG-IP - Fallback Host



 ◆ F5 - ロードバラシングのモード

 BIG-IPにおけるLoad Balacingモードは、以下のように分類できます。今回は、Failure Mechanismの
 Fallback Hostを解説します。同じくFailure MechanismのPriority Group Activationは次ページで解説。


        



 ◆ F5 - Fallback Hostとは

 BIG-IPにFallback Hostの機能を実装することで、すべてのPoolメンバーがダウンした際に、BIG-IPは
 クライアントにHTTP Redirectを送信できます。このリダイレクト先をSorryサーバにすることにより、
 ユーザにサービスが提供できない状態を通知できます。Sorryサーバとは、サーバ障害などでサービスが
 提供できない場合に、サービスが提供できない旨の代替コンテンツをレスポイントとして返すサーバです。


  


 ◆ F5 - Fallback Hostの設定

 ◇ General Properties
 Name Fallback-http
 Partition/Path Common
 Parent Profile http

 ◇ Settings
 Fallback Host https://10.1.5.100/index.html (絶対パスで記載)右端をチェック。
 Fallback on Error Codes

 上図設定の「http」プロファイル(Fallback-http)をFallback機能を使用したいバーチャルサーバに適用。


 Fallback on Error Codesに何も入力していない場合、このhttpプロファイル(Fallback-http)が適用された
 バーチャルサーバのPoolメンバーが全てダウンした場合にFallback hostにリダイレクトされますが、以下の
 Errorコードの数値(500、501など)を入力することで、サーバから特定のErrorコードが返された場合でも
 Fallback Hostにリダイレクトさせることができます。複数を指定したい場合はスペースを空けて入力します。

Errorステータスコード 説明 表示フレーズ
500 サーバエラー ( Server Error )  Internal Server Error
501 サーバエラー ( Server Error )  Not Implemented
502 サーバエラー ( Server Error )  Bad Gateway
503 サーバエラー ( Server Error )  Service Unavailable


 このFallback Host機能は「http」プロファイルを使用することから、httpの通信にのみ使用できる機能です。

 上の解説図ではSorryサーバをBIG-IPの内側に配置しているので、クライアントがSorryサーバと直接通信
 できるようにForwarding VSの設定をBIG-IPで行う必要があります。または、BIG-IPの外側に設置すれば
 このようなForwarding Virtual Serverの設定は不要であり、Sorryサーバとの通信のためのFirewallでの
 ACLやルーティング等の設定が適切であればOKです。



BIG-IP Basic Configuration 1

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