BIG-IP - Priority Group Activation



 ◆ Priority Group Activationとは

 Priority Group Activationの機能によって、意図したサーバへのトラフィック転送を行うことができます。
 Priority Group Activationの実装方法と動作概要は以下の通りです。

 1. 1つのPoolのなかで、個々のPool MemberにPriority値を設定してグルーピングを行います。
 2. Priority値の大きいPool Memberにトラフィックが転送されます。
 3. Priority値の小さいPool Memberにトラフィックは転送されません。
 4. Priority値の大きいPool Memerに障害が発生した場合、Priority値の大きいActiveなPool Memerが
 Priority Group Activationの「Less than」で設定した値を下回るとPriority値の小さいPool Memberが使用
 されることになります。( Priority値の小さいPool Memberにもトラフィックが転送されるようになります)



    



    



 Priority Group Activation「Less than」で「2」と定義している場合、上図のようにPriority値の高いPool
 Memberの2台のサーバに障害が発生すると、ActiveなPool Memberが「2未満」となります。それにより
 Priority値の低いPool Memberのサーバにトラフィックが転送されるようになります。Less thanとは未満。



 ◆ Priority Group Activationの使用例

 Priority Group Activationの機能は、ActiveなPool Memberが全滅した場合にSorryサーバへアクセスする
 ように誘導するために実装されます。Priority Group ActivationのLess than で「1」と設定します。そして
 サービス提供用のサーバ群のPool MemberのPriority値を高く設定し、SorryサーバとなるPool Memberの
 Priority値を低く設定します。これによりサービス提供のPool Memberが全てダウンした場合にSorryサーバ
 にトラフィックが転送されるようになり、ユーザのブラウザではSorryサーバの画面が表示されることになる。


     



 Priority Group Activationの設定は、Poolで
 設定を行います。デフォルトではDisabledに
 なっているので、使用されることはありません。

 Less than で 0 とした場合は無効になります。
 Less than で 1 とした場合Priority値の高い
 Pool Memberが全滅した場合にPriority値の
 低いPool Memberが使用されることなります。
 ※ 1未満は、整数であれば 0 を意味します。


 【 設定例 】

 


 



BIG-IP Basic Configuration 1

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