JUNOS - set / delete / edit / copy / rename



 ◆ JUNOS - コンフィグレーションの設定方法 ( setコマンド)

 JUNOSで設定するためには、コンフィグレーションモードから
set コマンドを使用して設定します。
 設定を削除する場合は
deleteコマンドを使用します。JUNOSでは設定追加や設定削除の際にコマンド
 を
フルパスで設定する方法、該当する階層で設定する方法の2種類があります。例えば「fe-0/0/0」の
 インターフェースにIPアドレス「192.168.0.1/24」を設定する時のそれぞれの設定方法を確認します。

 
設定方法 1 : フルパスでコマンド設定
 


 IPアドレス設定後 show configuration で確認すると、以下の通り設定されていることが分かります。

 



 
設定方法 2 : 該当する階層でコマンド設定
 show configurationの出力内容からも分かる通り各設定コマンドは階層構造となっています。従って
 フルパスを指定するのではなく、該当する階層まで降りて、そこで最小限の設定を行う方法もあります。

 該当する階層を降りていく際にはeditコマンドを使用します。階層を上る際は
upコマンドを入力すれば
 1つ階層を上り、
topコマンドを入力した場合は最も上の階層に戻ります。ちなみにexit configuratoin
 と入力すれば、どの階層にいてもいきなりコンフィグレーションからオペレーションモードに移行可能。


     


 


 ◆ JUNOS - コンフィグレーションの設定削除 ( deleteコマンド)

 JUNOSのコンフィグ設定削除はdeleteコマンドを使用しますが、setコマンドと同じような方式をとり
 フルパスのコマンドで指定して削除したり、該当する階層まで降りて、設定を削除することも可能です。


 
削除方法1 : フルパスでコマンド削除
 


 削除方法2 : 該当する階層でコマンド設定
 



 なお、deleteコマンドでは特定の階層を指定して削除することができます。その場合、その階層配下の
 全ての設定コマンドが削除されることになります。例えば、fe-0/0/0の設定が以下のような状態であり
 delete interface fe-0/0/0と入力した場合は以下の8行全てがコンフィグから削除されることになります。

 


 これはCiscoにはない概念です。Ciscoルータの場合、物理的に認識しているインターフェースは、その
 インターフェースへの設定情報は削除できるが、物理インターフェース自体は削除することができません。
 もちろん、この物理インターフェースの設定を削除してもset interface fe-0/0/0 〜とすれば設定として
 元通りにはなります。また、
show interface terseとすれば物理的に認識しているI/Fが何かは分かります。

 



 なお、以下のようにトップレベル(階層の一番上)でdeleteコマンドだけ入力する全てが削除されます。

 


 コンフィグレーションモードで「show」と入力すると現在の階層配下にあるコンフィグを全て表示します。
 例えば「
edit interfaces」コマンドでinterfaceの階層に移れば、I/F部分のコンフィグだけが表示されます。


 ◆ JUNOS - 便利な差分チェック ( show | compare )

 設定追加(set)や設定削除(delete)してから、設定有効化(commit)する前に、当方が必ず実行している
 コマンドがあります。それが
show | compare です。Candidateコンフィグで行った変更箇所を示して
 くれます。例えばfe-0/0/0のIPアドレス192.168.1.1/24を削除し192.168.2.1/24に設定したとします。

 
⇒ delete interfaces fe-0/0/0 unit 0 family inet address 192.168.1.1/24
 ⇒ set interfaces fe-0/0/0 unit 0 family inet address 192.168.2.1/24

 そこで、show | compare と入力すると階層場所が指定された上で、設定が追加されたコマンドが
+
 表示され、設定が削除されたコマンドが
- と表示されます。

 



 ◆ JUNOS - copyコマンドとrenameコマンド

 例えば、fe-0/0/1の設定を、fe-0/0/0の設定と全く同じにしたい場合、copyコマンドを使用します。
 これによりインターフェース関連のパラメータをインターフェース毎に1つずつ設定しなくてもOKです。

 



 例えば、ポート収容の変更が発生して、fe-0/0/0に接続していた機器を、fe-0/0/2に接続すること
 になった場合は、fe-0/0/0に設定されていた内容を全て削除して、fe-0/0/2に設定したい場合には
 renameコマンドを使用します。以下の設定例の場合は、fe-0/0/0の設定はI/F含めて削除されます。

 



Juniper - JUNOS 設定コマンド解説

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