SRX - HA by Chassis Cluster



 ◆ SRX - Chassis Cluster (冗長化機能)

 SRXでは、全ての機種において、
Chassis Clusterというシステム冗長化機能(HA)をサポートしています。
 Chassis Clusterは、
JSRP( JUNOS Services Redundancy Protocol )を使用することで冗長化を行って
 2台で単一のコンフィグレーションを保持し仮想的に1台に見せることができます。冗長構成では下図の通り
 
RE(ルーティングエンジン)PFE(パケットフォワーディングエンジン)それぞれを冗長化して構成します。


    


リンク 説明
コントロールリンク  ルーティングエンジン間のクラスタ状態、コンフィグ情報を伝達するためのリンク
ファブリックリンク  パケットフォワーディングエンジン間の実際のデータ、RTOメッセージ(セッション情報)の伝送リンク


 ※ 冗長構成にするためには、2台のSRXで「機種モデル、OS、ライセンス」を同じにする必要があります。
 ※ 冗長化を構成するために、2台のSRX間をコントロールリンクを接続した上で再起動する必要があります。


 ◆ Chassis Cluster - Redundancy Group と Redundant Ethernet Interface

Chassis Cluster用語 説明
RG
(Redundancy Group)

 RGは、障害時のFailoverの単位として作成されるグループであり、以下の特性を持つ。
 ・ ルーティングエンジン用のRG、パケットフォワーディング用のRG、最低で2つのRGが必要。
 ・ ルーティングエンジン用は RG0 を使用、パケットフォワーディング用は RG1 以上を使用。
 ・ 1つのRGにおいて、一方のノードがPrimaryとなり、もう一方のノードがSecondaryとなる。
 ・ 各RGでトラフィック処理を実行するのは、Primary側のノードのみとなる。

Reth
(Redundant Ethernet Interface)

 Rethは、ActiveまたはPassiveの役割を持つ仮想I/Fであり、以下の特性を持つ。
 ・ 冗長化するノードの物理I/Fを、Rethにバインドし、IPやzoneなどの各種設定をRethに行う。
 ・ Rethは、パケットフォワーディングエンジン用のRGにひもづける。













Juniper SRX - 設定コマンド解説

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