BGP - timers bgp



 ◆ BGP - keepalive / holdtime タイマーの設定

 BGPルータでは、デフォルトで
60秒ごとにKeepaliveメッセージを送信しアクティビティを確認しています。
 holdtimeは
180秒であり、180秒以内にKeepaliveメッセージを受信できなかった場合、ネイバーのダウンと
 みなします。デフォルトのタイマー値は長すぎるため、WAN側で実装する場合には一般的に設定変更します。

 ◆ BGP - keepalive / holdtime タイマーの設定
 (config)# router bgp as-number
 (config-router)# timers bgp keepalive holdtime

コマンド引数 説明
 keepalive

 keepaliveの送信間隔(秒)。デフォルトは60秒。

 holdtime  ホールドタイマーの値(秒)。デフォルトは180秒。


 Keepalive / holdtimeタイマーを特定のBGPピアだけに適用したい場合には以下のコマンドで設定します。

 ◆ BGP - keepalive / holdtime タイマーの設定(ネイバーごとの設定)
 (config)# router bgp as-number
 (config-router)# neighbor ip-address timer keepalive-timer holdtime-timer


 RFC1771では、BGPのkeepaliveメッセージはホールドタイムの「
1/3」の値が推奨されています。つまり、
 keepaliveの送信間隔を「30秒」とする場合、holdtimeの値は「90秒」とします。これらのタイマーは、IGP
 のように短くすることは推奨されません。ただし現状の値「60秒・180秒」は長く切替り時間が遅すぎるので
 ルート総数、構成、環境、機種における実績を考慮して調整しましょう。また、一般的に言われているとおり
 holdtimeの値は29秒以下にすることはお勧めしません。そもそも短すぎるとメーカーによって警告が出ます。

 ◆ BGP - Keepaliveメッセージを10秒、holdtimeを30秒とする設定例

 R1(config)# router bgp 1
 R1(config-router)#timers bgp 10 30


 R2(config)# router bgp 2
 R2(config-router)#timers bgp 10 30



 高速収束が必要な環境でBGPを使用する場合、各種試験後に関係者のコンセンサスを得た後、当方はより短いタイマーで設定します。



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