Catalyst - SDM Template



 ◆ SDMテンプレートとは

 SDM(Switch Database Management)テンプレートによって、システムリソースである
TCAMを機能
 ごとに複数の領域に分割したり、それぞれの領域の大きさを調整する事ができます。SDMテンプレートは
 1つのTCAMを複数の用途で兼用している Catalyst 機種での「TCAMの割り当ての選択肢」とも言えます。

 SDMテンプレートの「default」を使用すればリソースを均衡化することができて、例えば「routing」を
 使用すればルーティングを最大化することができるなど、柔軟にTCAMの割り当てを最適化できるのです。
 以下では、Catalyst3560-X / Catalyst3750-XにおけるSDMテンプレートのコンフィグ設定を紹介します。



 ◆ SDMテンプレートの設定

 SDMテンプレートは以下のコマンドで設定することができます。SDMテンプレートを設定変更する場合は
 先ず
show sdm preferコマンドで現在のSDMテンプレートを確認しましょう。次に、設定変更後の反映は
 再起動後に有効となるので、設定保存(
copy run start )してから再起動( reload )を実行しましょう。

 
◆ SDMテンプレートの設定
 
(config)# sdm prefer { access | default | dual-ipv4-and-ipv6 | indirect-ipv4-and-ipv6-routing | routing | vlan }

コマンド引数 説明
access

 ACLのシステムリソースを最大化する

default

 全ての機能に均等にリソースを割り当てる

dual-ipv4-and-ipv6

 IPv4 と IPv6 ルーティングを両方サポートするテンプレートを選択する
 このコマンド引数を選択した場合は、さらに以下のコマンド引数を指定する
 
default : IPv4/IPv6 の L2 と L3 機能を均衡化
 
routing:IPv4 PBRを含む IPv4 と IPv6 ルーティングを最大限に使用
 
vlan:IPv4/IPv6 VLAN を最大限に使用

indirect-ipv4-and-ipv6-routing

 IPv4 と IPv6 の間接ルートのエントリを最大化

routing

 スイッチのルーティングを最大化

vlan

 ハードウェアでのルーティングをサポートしないスイッチでの VLAN 設定を最適化




 IPv6を使用したい場合を除いて、一般的にSDMテンプレートを変更することはありません。変更をした
 場合はCatalystスイッチの動作に大きく影響を与えるので、変更する場合は以下の手順に従って慎重に。

 @ 現在のシステムリソースの使用率を show platform tcam utilization コマンドで確認しましょう。
 TCAMの現在の使用率と利用可能な量を比較し、負荷設計の観点から問題がないかどうかを確認します。

 
A SDMテンプレートの設定変更の前に、現在の値を show sdm prefer コマンドで確認しましょう。

 Switch# show sdm prefer
 The current template is "desktop
default" template.
 The selected template optimizes the resources in
 the switch to support this level of features for
 8 routed interfaces and 1024 VLANs.

 number of unicast mac addresses: 6K
 number of igmp groups + multicast routes: 1K
 number of unicast routes: 8K
 number of directly connected hosts: 6K
 number of indirect routes: 2K
 number of policy based routing aces: 0
 number of qos aces: 0.5K
 number of security aces: 1K


 
B SDMテンプレートの設定変更後にどのようなリソースの割り当て状況になるのかを show sdm prefer
 コマンドの後に
引数を指定することで分かります。例えば「routing」を指定した場合にどうなるのかを確認。

 Switch# show sdm prefer routing
 "desktop
routing" template:
 The selected template optimizes the resources in
 the switch to support this level of features for
 8 routed interfaces and 1024 VLANs.

 number of unicast mac addresses: 3K
 number of igmp groups + multicast routes: 1K
 number of unicast routes:
11K
 number of directly connected hosts: 3K
 number of indirect routes: 8K
 number of policy based routing aces: 0.5K
 number of qos aces: 0.5K
 number of security aces: 1K


 
C 意図した設計になることを確認できれば設定変更します。今回は「default」から「routing」に変更。
  (config)# sdm prefer routing

 D 設定変更して再起動します。再起動完了後に現在のSDMテンプレートの値をshow sdm preferで確認。
  # copy run start
  # reload
  # show sdm prefer



 ◆ SDMテンプレートの設定 - IPv6対応の設定

 Catalystの機種によりデフォルトのSDMテンプレートのままではIPv6を使用できません。IPv6を使用する
 ためには、SDMテンプレートを「デュアルIPv4/IPv6 SDMテンプレート」に設定変更する必要があります。

 
◆ 設定例 : SDMテンプレートに「dual-ipv4-and-ipv6 routing」の「default」を選択

 Catalyst(config) #
sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 default
 Changes to the running SDM preferences have been stored, but cannot take effect until the next reload.
 Use 'show sdm prefer' to see what SDM preference is currently active.

 Catalyst# copy run start
 Catalyst#
reload




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