Integrated IS-IS : Cisco Config 1



 ◆ Integrated IS-IS - Ciscoコンフィグ設定

 
1. Integrated IS-ISの有効化( IS-ISの有効化 )
 (config)#
router isis

 2. ルータに割り当てるNSAPアドレスの定義
 (config-router)#
net network-entity-title


 Cisco(config)# router isis
 Cisco(config-router)# net 49.0001.1111.1111.1111.00


 
3. オプション設定:ルータのISタイプ(ルータのレベル)の定義
 (config)#
is-type [ level-1 | level-1-2 | level-2-only ]

 
level-1    Act as a station router only
 
level-1-2   Act as both a station router and an area router( デフォルト値 )
 
level-2-only Act as an area router only

 Cisco(config-router)# is-type level-1


 4. インターフェース上でのIntegrated IS-ISの有効化
 (config)#
interface interface-id
 (config-if)#
ip router isis


 5. オプション設定:インターフェース上のレベルの指定
 (config)#
interface interface-id
 (config-if)# isis circuit-type [ level-1 | level-1-2 | level-2-only ]


 Cisco(config)# interface GigabitEthernet0/1
 Cisco(config-if)# ip router isis
 Cisco(config-if)#
isis circuit-type level-1


 このコマンドは、L1/L2ルータのインターフェースで定義することにより、そのレベルでのみ隣接関係を
 確立できるようになります。Cisco IOSでは、ルータレベルがデフォルト値である level-1-2 であるため、
 本設定をしないと同じエリア内でもlevel1とlevel2の両方の隣接関係を確立します。しかし同じエリアで
 あれば level1 の隣接関係だけで良いため、その場合 (config-if)#
isis circuit-type level-1 と設定すれば
 より適切な状態となります。


 6. オプション設定:メトリックの設定
 (config)#
interface interface-id
 (config-if)# isis metric metric-value [ level-1 | level-2 ]


 Cisco(config)# interface GigabitEthernet0/1
 Cisco(config-if)#
isis metric 15 level-1


 このコマンドではメトリックを使用できるレベル(level-1またはlevel-2)を選択することができます。
 つまり、Integrated IS-ISはレベルごとに異なるメトリックが適用されています。


 
7. オプション設定:ワイドメトリックの設定
 (config)#
router isis
 (config-router)#
metric-style wide [ transition ] [ level-1 | level-2 | level-1-2 ]

 
transition  旧スタイルおよび新スタイルの TLV の両方を受け入れようにルータに指示
 
level-1   レベル1ルーティングでこのコマンドで有効化
 
level-2   レベル2ルーティングでこのコマンドで有効化
 
level-1-2  レベル1とレベル2ルーティングでこのコマンドで有効化


 Cisco(config)# router isis
 Cisco(config-router)#
metric-style wide



 
8. オプション設定:DISのプライオリティ設
 (config)#
interface interface-id
 (config-if)#
isis priority number-value [ level-1 | level-2 ]


 Cisco(config)# interface GigabitEthernet0/1
 Cisco(config-if)#
isis priority 100 level-1


 DISのプライオリティは、level1とlevel2に個別に設定することができます。デフォルト値は、
 両方のレベルで「64」となっています。割り当てられる設定は「 0 〜 127 」となります。


 
9. オプション設定:ルート集約の設定
 (config)# router isis
 (config-router)#
summary-address address mask [ level-1 | level-1-2 | level-2 ] [ tag tag-number ] [ metric metric-value ]


 Cisco(config)# router isis
 Cisco(config-router)#
10.1.0.0 255.255.0.0 level-1



 ◆ Integrated IS-IS - Ciscoコンフィグ設定(オプションの認証設定)

 Integrated IS-ISでは、以下のいずれかにパスワード設定して、認証を行うことができます。

 1. インターフェース
 2. エリア
 3. ドメイン


 
1. インターフェース認証の設定
 (config)#
interface interface-id
 (config-if)#
isis password password [ level-1 | level-2 ]

 インターフェース認証では、level1、level2、またはその両方に対してパスワード設定による認証を
 行うことができます。レベルを指定しなければデフォルトで level1 に適用されます。


 
2. エリア認証の設定
 (config)#
router isis
 (config-if)#
area-password password

 エリア認証では、同一のエリアIDを持つルータ間で、パスワード設定により認証を行うことができます。
 エリア認証ではレベルの指定をすることができません。


 
3. ドメイン認証の設定
 (config)#
router isis
 (config-if)#
domain-password password

 ドメイン認証では、同一のIntegrated IS-ISドメインのルータ間でパスワード設定により認証を行えます。
 ドメイン認証ではレベルの指定をすることができません。


 Integrated IS-ISを有効化させたルータでは、これら3つの全ての認証設定はデフォルトで無効になって
 います。
認証を有効化させた場合、認証が成功しなければ隣接関係を確立することはできません。なお、
 Integrated IS-ISでは、LSPの一部である認証情報を使用しLSPの認証を行っています。この認証情報は
 TLVの3つの組み合わせとして符号化されています。



Integrated IS-IS

ネットワークエンジニアとして

Copyright (C) 2002-2024 ネットワークエンジニアとして All Rights Reserved.