Cisco Catalyst L2 / L3 - Cisco command



 ◆ L2 / L3スイッチ - 役立つshowコマンド

 L2/L3スイッチネットワークの構築完了後には、Catalystスイッチのログを取得するのですが、その際に
 入力しているCatalystスイッチのshowコマンドを紹介します。なお、紹介する show コマンドの入力前に
 機器の設定保存と、出力中に「--More--」が表示されないよう、以下の2つのコマンドを入力しています。


 
Catalyst# write memory
 Catalyst# terminal length 0

 ※ 個人的に気に入っているコマンドには、コマンドの重要度に関係なく赤文字にしています。ご参考頂ければ幸いです。
 ※ 取得すべきログはCatalystスイッチの設定内容により異なりますが、一般的に取得しているようなshowコマンドを紹介。


 
◆ L2スイッチ/L3スイッチ共通 - 基本情報
Ciscoコマンド 取得できる情報
 show running-config  DRAMで稼働している現在のコンフィグレーション
 show logging  機器が出力しているログ
 show version  IOSのバージョン、ライセンス状態、シリアル番号のなど
 show inventory  シリアル番号 ( SFPなどのシリアル番号情報も取得可能 )
 show license  ライセンスの詳細情報
 show switch  スタックしている場合、Master/Memberの確認、プライオリティ番号
 show switch service-modules  サービスモジュールを搭載している場合、CPUリンクやH/Wステータス
 show clock  時刻情報の確認
 show ntp associations  NTPサーバとの同期情報の詳細

 ※ 細かい制御を行っている場合や公共系インフラの場合、show run all コマンドでデフォルト値を含めた全てを取得しています。



 
◆ L2スイッチ/L3スイッチ共通 - ハードウェア情報
Ciscoコマンド 取得できる情報
 show env all  FAN、温度、パワーサプライの状態
 show process cpu  CPU使用率
 show process memory  メモリ使用率、空き容量
 show flash:  フラッシュメモリの中身、使用率
 show process cpu history  60秒、60分、72時間におけるCPU平均使用率、CPU最大使用率
 show power inline  PoEスイッチの場合、電源供給能力、供給状態、供給デバイス、クラス



 ◆ L2スイッチ/L3スイッチ共通 - Layer2情報
Ciscoコマンド 取得できる情報
 show cdp neighbor  隣接機器のデバイス、インターフェース
 show interfaces status  リンクアップ状態、duplex/speedの状態、VLAN番号、メディアタイプ
 show interfaces count error  インターフェースごとのエラーカウントの一覧情報
 show ip interface brief  各VLANインターフェースに割り当てられたIPアドレス一覧
 show etherchannel summary  etherchannelのグループ、使用プロトコル、物理ポート
 show etherchannel load-balance  etherchannelにおけるロードバランシング方式
 show vlan  VLANデータベース。ステータス、割り当てポートの確認
 show interfaces trunk  トランクポート、そのポート、許可(allowed)VLAN、ステータス
 show vtp status  VTPバージョン、ドメイン、VTPモードなど
 show interfaces switchport  各スイッチポートのステータス詳細
 show spanning-tree  各VLANごとのスパニングツリーのステータス
 show spanning-tree summary  各VLANごとのスパニングツリーのステータスのサマリー
 show mls qos maps  QoSのマッピング情報

 ※ 当方はCatalystスイッチでは show interfacesコマンドのログは取得しません。問題点はsh int count errorで判明するので。
 ※ ただしWAN接続するI/F、重要度の高いI/Fでは、sh interface gi1/0/1 などのように指定して該当I/Fだけを取得しています。



 
◆ L3スイッチ - Layer3情報
Ciscoコマンド 取得できる情報
 show ip protocols  現在起動中のルーティングプロトコルのステータス
 show ip route  ルーティングテーブル情報
 show ip route summary  ルーティングテーブルのサマリー
 show ip route vrf XXX  VRFごとのルーティングテーブル。「XXX」には定義したVRF名を指定
 show ip eigrp interfaces  EIGRPが有効化されたインターフェースでのEIGRPトラフィックの情報
 show ip eigrp traffic  EIGRPの送受信された各種パケット数
 show ip eigrp neighbors  EIGRPのネイバーテーブル
 show ip eigrp topology  EIGRPにおけるサクセサとフィージブルサクセサのルート情報
 show ip eigrp topology all-links  EIGRPネイバールータから受信した全てのルート情報
 show ip route eigrp  EIGRPのルート情報
 show ip ospf database  OSPFにおけるLSAを格納しているリンクステートデータベース
 show ip ospf interface brief  OSPFの有効なインターフェース、PID、エリア、コスト値などの一覧
 show ip ospf neighbor  OSPFネイバールータの一覧
 show ip route ospf  OSPFのルート情報
 show ip bgp neighbor  BGPのネイバールータ
 show ip bgp neighbor | include BGP state  BGPステートがEstablished、Active、Idleなのかを一覧情報で表示
 show ip bgp  BGPテーブル
 show ip bgp summary  BGPテーブルのサマリー
 show ip bgp neighbor x.x.x.x route  x.x.x.xで指定したBGPネイバーの受信経路
 show ip bgp neighbor x.x.x.x advertised-route  x.x.x.xで指定したBGPネイバーの通知経路
 show ip route bgp  BGPのルート情報



 ◆ L3スイッチ - Layer3情報 その2
Ciscoコマンド 取得できる情報
 show standby brief  各VLANごとのHSRPのActive or Standbyステータス、Priority、IPアドレス
 show ip access-lists  各IPアクセスリストのカウント情報
 show route-map  各ルートマップの設定情報、ポリシーマッチ情報
 show ip dhcp binding  DHCPクライアントへのIPアドレスへの配布ステータス
 show ip sla statistics  SLAの詳細情報


 これらのログを取得して、ステータスの正常性を
 確認し、最後は対称性のある機器とDFチェックを
 しています。

 当然、その他にも多くのステータス確認のための
 Ciscoコマンドはありますがそれら全てを取得して
 いては台数が多い場合、大切な情報を見落として
 しまう場合もあるので、紹介したCiscoコマンドで
 重要な情報だけをコンパクトに収集して、当方は
 抜けのない確実なステータス確認を行っています。



Cisco IOSコマンド解説

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