Catalyst Switch - LED



 ◆ Catalystスイッチ - 起動方法

 Catalystスイッチを起動させるためには、Catalystスイッチに電源ケーブルを接続するだけです。ただし
 電源ケーブルを接続するだけで起動するのは固定型のCatalystスイッチであり、モジュール型のCatalyst
 では、Ciscoルータのように電源スイッチがあるので、電源ケーブル接続後に電源スイッチをONにします。

 なお、一般的にスイッチの起動状態を最初から確認するためにスイッチにPCをコンソール接続した上で
 電源スイッチをONにします。コンソール接続方法はルータ同様に コンソール接続とは をご参照下さい。



 ◆ Catalystスイッチ - 起動シーケンス

 Catalystスイッチもルータの起動シーケンスと同様に電源ケーブル接続後、以下シーケンスで起動します。

 POST(ハードウェアの自己診断)実行 ⇒ レジスタ値の参照 ⇒ IOSの検索・ロード ⇒ コンフィグの検索
 ロード ⇒ Cisco IOSソフトウェアの実行の流れとなります。正常に起動できた場合、Catalyst前面にある
 SYSTのLEDランプにグリーンが点灯します。SYSTのLEDにオレンジが点灯した場合、このCatalyst自身に
 システム障害が発生しています。電源ケーブルが接続してない場合は以下のように何も点灯しません。


         

LEDの種類 1〜7 説明
SYST

 Catalystスイッチが正常に起動しているかどうかを示す。
 ・ グリーン : 正常に起動している。
 ・ オレンジ : 電源の供給を受けているもののシステム障害が発生している。
 ・ 消灯   : 電源ケーブルが接続されていない。

RPS

 RPS(冗長化電源システム)に対応している場合このLEDがある。上図の機種は未対応。
 ・ グリーン : Catalystに電源障害が発生した場合にRPSから電源供給を受けられる正常な状態
 ・ グリーンの点滅 : 現在、別のCatalystに電源供給中のため、RPSを使用できない状態
 ・ オレンジ : RPSがスタンバイモードになっている、またはRPSのハード不良の状態
 ・ オレンジの点滅 : Catalystに電源障害が発生して、現在RPSから電源供給中の状態
 ・ 消灯 : RPSが接続されていない、またはRPSの電源がオフの状態

STAT

 モードボタンによりSTATが選択されている場合、ポートLEDの意味は以下となる。
 ・ ポートLEDがグリーン : リンクはあるが、トラフィックは発生していない
 ・ ポートLEDがグリーンで点滅 : リンクがあり、データの送信中または受信中。
 ・ ポートLEDがオレンジ : STPによりブロック状態でありデータを転送しない
 ・ ポートLEDがグリーンとオレンジで交互に点滅 : リンク障害(ポート不良 or ケーブル不良の可能性)
 ・ ポートLEDが消灯 : リンクがない( ケーブルが未接続、または管理的にシャットダウンされている )

DUPLX

 モードボタンにより DUPLX が選択されている場合、ポートLEDの意味は以下となる。
 ・ ポートLEDがグリーン : ポートは全二重で動作している。
 ・ ポートLEDが消灯 : ポートは半二重で動作している。またはケーブル未接続。

SPEED

 モードボタンによりSPEEDが選択されている場合、ポートLEDの意味は以下となる。
 ・ ポートLEDが消灯 : ポートは、10Mbpsで動作している。またはケーブル未接続。
 ・ ポートLEDがグリーン : ポートは、機種の型番により100Mbpsまたは1Gbpsで動作している。
 ・ ポートLEDがグリーンで点滅 : ポートは、機種の型番により100Mbpsまたは1Gbpsで動作している。

モードボタン

 このモードボタンを押すことにより、以下の 1 〜 3 のポートモードに切り替えることができる。
 モードボタンを押して選択されたモードがグリーンになる。デフォルトでは「STAT」が選択されている。
 1. STAT : ポートのステータスを示すモード
 2. DUPLX : ポートのduplexを示すモード
 3. SPEED : ポートのspeedを示すモード

ポートLED  モードボタンでどのモード( STAT or DUPLX or SPEED ) が選択されているかにより、LED状態が変わる。

 ※ 機種により、モードボタンを10秒以上押し続けると、コンフィグレーションが初期化されて自動的に再起動が発生するので注意!



 ◆ Catalystスイッチ - 起動表示

 新品の工場出荷時(ファクトリーデフォルト)のCatalyst2960/3560/3750のスイッチでは、起動が完了する
 と最終的に以下の画面が表示されます。つまりCiscoルータのように最初から余計なコンフィグが入っていない
 ことが分かります。ただしCiscoルータと同様セットアップモード(対話形式のモード)を行うかどうか聞いて
 くるのでnoを入力するようにしましょう。yesと入力してしまうとセットアップモードが開始してしまいます。

 

 セットアップモードは対話形式でスイッチの基本設定をしていくモードですが、一般的にこの手法で設定
 を行っていくネットワークエンジニアはいません。また、CCNAなどのシスコ技術者認定試験においても
 この対話形式に関する問題などは出題される事は先ずないので、対話形式の設定方法の解説は省略します。



Catalystスイッチをはじめから

ネットワークエンジニアとして

Copyright (C) 2002-2024 ネットワークエンジニアとして All Rights Reserved.