ここで演習問題を行う前に「 IPアドレス 」のコンテンツを事前に読むことが大切です。そうすればどんな問題も回答できます。
◆ ホスト数からサブネットマスクを算出 - Part1
下図のネットワークで「172.16.0.0/16」のネットワークを、サブネッティングすることを考えています。
各セグメントでホスト数は「最大50台」にする事を考えています。また、最大限多くのセグメントを作成
できるサブネッティングを考えています。以上の要件で、サブネットマスクはどの値にすべきでしょうか。
ホスト部のビットが「5bit」なら最大で 30 のホストアドレスを割り当てられ、ホスト部のビットが「6bit」
なら、最大で 62 のホストアドレスが割り当てれます。従って最低でもホスト部が「6bit」必要だと分かる。
最大限多くのセグメントを作成したい要件から、ホスト部は「6bit」だけとして残りをサブネット部で使用
するサブネッティングが適切なので今回は「255.255.255.192」=「/26」が正解です。下図はその例です。
※ 前提として、L2スイッチを束ねているL3スイッチではip subnet-zeroが設定されておりゼロサブネットなどが使えること。
◆ ホスト数からサブネットマスクを算出 - Part2
下図のネットワークで「192.168.1.0/24」のネットワークをサブネッティングすることを考えています。
下図で示されているホストアドレス数に対する適正なサブネットをサブネットの一覧から選択しましょう。
例えば「ホスト数:100台」は最低でもホスト部で「7bit」必要です。つまり、サブネット一覧のなかで
ホスト部が7bit確保できている「 192.168.1.0/25 」を選択する必要があります。「/26」のセグメントは
ホスト部が6bitとなりホストアドレスに割り当てられる数は最大で「 62台 」であり100台分はありません。
「 /25 」とすればホストアドレスとして最大で「126台」割り当てられます。その他も同じように考えます。
◆ ホストのIPアドレスからネットワークアドレスを算出
下図ネットワークでは、3つのホストのIPアドレスと1つのネットワーク機器のIPアドレスを表示しています。
それぞれのIPアドレスが所属しているネットワークアドレスがどのような値になるのかを考えてみましょう。
ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの算出方法についてはIPアドレス計算をご参照下さい。
ここで紹介している「ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの算出方法」を読み理解できれば
素早く該当するIPアドレスのネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを算出することができます。
これらのアドレス計算については「IPアドレス計算・サブネット計算」ツールで色々と試してみましょう。
アドレス計算の上で最もベースの知識である上図の10進数の基準値は、常に頭の中でイメージできるよう
にしましょう。上図は「 2進数と10進数の変換 」で詳細に解説しているので、ご参考頂ければと思います。
|