◆ ネットワークエンジニア - 役立つ電子ツールとは

 今回はネットワークエンジニアとして構築作業や保守作業で現場に行った時に役立つ電子ツールを紹介。
 ネットワークエンジニアの役立つ物理ツールと同様に、以下の電子ツールは当方が実際に使用している
 ものです。色々なベンダーで働いてきましたが紹介するものは一般的に使用されているツールのようです。


 ◆ ネットワークエンジニア - 役立つ電子ツール ( 必須編 )

 ここではネットワークエンジニアの作業で “常識” ともいわれるような必須アイテムを紹介します。

ツール ツールの説明 ツールの画像
ターミナル
エミュレーター


 これがなければ何も出来ません。ネットワーク機器をコンソールケーブルを介して
 PC上で操作するためには必須のソフトです。最もよく使用されているソフトウェアは
 Tera Term(UTF-8・SSH/SSH2対応)だと思います。その他にもWindows標準である
 HyperTerminal(Vistaから消滅)や Putty などのエミュレータソフトがあります。

ファイル比較


 設定後と設定前とでのコンフィグの比較、同一ポリシーの構成や対称的なNW構成
 におけるコンフィグの比較などで活躍します。多くのネットワークエンジニアが重宝
 するソフトだと思います。DFがメジャー。私はこのソフトに本当に恩を感じています。

各種サーバ


 このソフト1つで、TFTPサーバ、FTPサーバ、Syslogサーバ、TFTPクライアントの
 4つの機能を持つ優秀なソフト。Cisco機器のIOSをアップグレードしたりIOSを自分
 のPCにダウンロードする時に一般的にTFTPサーバを使用するですが、その際に
 この3CDaemonのTFTPサーバを使用するネットワークエンジニアは多いと思います。
 ※ 3CDaemonを利用したFTPサーバの設定方法TFTPサーバの設定方法も参考に。

拡張PING


 PINGを実行するソフトなのですが、シンプルかつ多機能です。複数のデバイスを
 宛先として登録することが可能であり、NW構築後のPING試験では重宝しています。
 PINGだけでなくtracerouteも実行可能であり、障害切替試験の際に活躍したり、また
 小規模なネットワークの監視ソフトとして、このExpingを使用している会社もあります。

パケット
キャプチャー


 障害解析を行うためにネットワーク上に流れるトラフィックを採取(キャプチャー)する
 パケットキャプチャーソフトといえば、やはり [ Ethereal ] なのですが、[ Wireshark ]
 という名に名称変更しています。このキャプチャーソフトは非常に多くのプロトコルに
 対応しており、有線だけでなく無線LANでのキャプチャーも可能です。このソフトは
 眺めているだけでも非常に勉強になります。Wiresharkのダウンロード方法でご確認。

FTP
クライアント


 ネットワークエンジニアとして現地作業、検証作業をしている際に一緒に作業している
 人とデータの共有を行いたい場合が発生します。その際にファイル情報をPCを直結し
 FTPでやりとりすることが多いです。FTPサーバは3CDaemonでOKですがクライアント
 についてはWinSCPがお勧めです。このソフトウェア1つで、FTP、SFTP、SCPの3つの
 クライアントになることができます。シンプルで使いやすいFTPクライアントソフトの
 FFFTPは脆弱性の問題があったので対策を施したとはいえ使用する場合は要注意!



 ◆ ネットワークエンジニア - 役立つ電子ツール ( 補完編 )

 上記の5つのアイテムは、ネットワークエンジニアとしては必須の電子ツールと言えますが、下記の5つの
 アイテムは必須とまでは言いません。が、私にとっては必須であり、みなさんにとっても大変役立つはず。


ツール ツールの説明 ツール画像
サブネット
計算ツール


 現場では突然の「サブネットマスクの変更依頼」が時々発生します。サブネットマスク
 の計算なんて余裕という方は多いと思いますが、やはりヒューマンエラーというものを
 回避するためにも機械による計算結果を得たいものです。そんな時には3CIPCalc。
 これも3Comのソフトウェアです。PCにソフトウェアの許可なくインストールができない
 場合はWeb上で確認できるIPアドレス計算・サブネットマスク計算をご利用ください。
 ※ 2進数⇔10進数、10進数⇔16進数の変換くらいならWindowsの「電卓」を使用する。

各種サーバ
( backup)


 3CDaemonのTFTPサーバでは稀にですがIOSのアップグレードなどが途中で上手く
 行かなくなる時があります。(最初から上手くできない場合はコマンドを疑って下さい)
 そのような時は、当方はTFTP32を使用しています。このソフトウェアも優れもので、
 TFTPクライアント、TFTPサーバ、Syslogサーバ、簡易DHCPサーバの機能を持って
 います。ネットワークエンジニアたるもの、常に切り札を持っている必要があります。

無線LAN
AP探知ツール


 inSSIDer、それは最高のフリーソフトといっても過言ではありません。こちらも上記
 同様に無線LANのAP探知ツールですが、グラフィカルで美しくわかりやすいのです。
 Windows XP、Vista、7 に対応しており、NetstumblerのようなOS制限はありません。
 inSSIDerは、見ているだけでも無線LANの勉強になります。ぜひ使ってみてください。
 inSSIDerのダウンロード方法、インストール方法を参考にご活用頂ければと思います。

Cisco Packet Tracer


 Cisco Packet Tracerは、Cisco Networking Academyが提供するCisco公式のネット
 ワークシミュレーターです。無償提供されており、IOSイメージも不要となっている
 フリーのソフトウェアです。

 ドラッグ&ドロップ操作で簡単に機器間のケーブル接続、コンフィグ設定、通信確認を
 行えるので、Cisco機器やネットワークの学習、CCNA取得のための学習に最適です。
 Cisco Packet Tracerダウンロード、インストール方法

SFTPサーバ


 Voice系ネットワークエンジニアには必須のアイテム。CUCMのOSアップグレード
 の際に必須のアイテム。IOSのアップグレードといえば、一般的にはTFTPサーバを
 使用しますが、CUCMのOSのアップグレードの際には、SFTPサーバを使用します。




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