現在では多くの企業が「 残業の発生 」に対して厳しくなっていますから、そういう意味ではどのIT企業でもネットワークエンジニアの残業時間は減少傾向にあります。
ですが、残業なし、休日出勤なし、というのはあり得ません。
ネットワークエンジニアの主な仕事内容として「 提案、設計、構築、保守、運用、監視 」を紹介しましたが、これらの仕事内容によって残業時間、休日出勤がどのような感じで発生するのかを簡単に紹介します。もちろん、企業により大きく異なるので1つの参考として下さい。
提案フェーズのピークには休日出勤など残業時間が多くなる
提案活動だけを行うネットワークエンジニアでも、締切日の直前には「9時~17時」で仕事が終わることは難しく、やhり残業時間が多くなってしまいます。
ただし、当方の経験上で申し上げると常に忙しいというのはなくて、数字などを最終調整する締切日となる週だけが残業過多になるだけです。当方は深夜まで仕事をするのが苦手なので、間に合いそうにない場合にはその締切日の週だけ休日出勤などをして対応していました。
もし「常に忙しい」というのでしたら、提案依頼を受けすぎていることなので、そこは上長に相談して調整してもらいましょう。
設計・構築フェーズのピークは、深夜作業や休日出勤など苦しい
提案活動も大変ですが、それよりも設計通りの動作をしない時の設計・構築フェーズはかなり残業時間が多くなります。
また、既存ネットワークとの統合や切替作業は、業務終了後または休日などで対応を行う必要があるため、多くの深夜作業や休日出勤などが発生してしまう場合があります。
いずれにしても、設計・構築フェーズでは設計通りに動作するかどうかがポイントであるので単体試験、結合試験、障害試験が想定通りにスムーズに行えるのか、行えないのかが残業時間が多く発生するのか、しないのかに大きく影響します。
納期に間に合わせる事はマストであり最優先であることから、残業抑制よりも優先させられてそのピーク時期には多い人で80時間の残業に達する人もいます。
保守フェーズでは、トラブルが続くと長引くと残業が多くなる
お客様との窓口となることが多い提案、設計フェーズを対応するネットワークエンジニアは、属人化させられることが多いのに対して保守対応において属人化となることは一般的ではないことから、上長のマネージメントがしっかりとしていれば、しかるべきローテーションにより保守のネットワークエンジニアの残業過多を回避できている企業は多くあります。
ただし、案件が重なり人手が足りないような状況で「解決の目途の立たない継続的な障害」が発生してしまうと、さすがに残業が多く発生してしまうことになります。
また、24時間365日の保守契約が多くあることから「深夜対応・休日対応」はよくあります。
運用・監視フェーズでは、残業は比較的少ない
もちろん企業によるのですが、「提案、設計、構築、保守」などを対応しているネットワークエンジニアに比べると、2交代制や3交代制であっても、残業時間は少ない傾向にあります。
ただし、決められたシフト制に従って、主にマニュアルに基づいた作業を行う企業に常駐するネットワークエンジニアにおいて言える話であり、その企業の「インフラエンジニアとして」サーバーからネットワーク全般まで幅広く運用・監視などの対応をしている場合のエンジニア(当方から見て、いわゆるお客様の立場に該当する人たち)は、残業が多くなると思います。
シフト内容にもよりますが、深夜のお仕事、休日出勤などもあります。
比較的規則正しい生活のできるネットワークエンジニアは
ここまで紹介してきた内容ですと、ネットワークエンジニアである限り、深夜作業や休日出勤などがあり残業時間が多く、規則正しい生活ができないのではなと思われるかもしれませんが比較的に規則正しい生活をしているネットワークエンジニアもいます。
例えば、Ciscoゴールドパートナーで以下のような役割でお仕事をしている人たちです。
・ プロダクト開拓・推進チームのネットワークエンジニア
・ 技術検証チーム( 教育チーム、社内TACチーム )のネットワークエンジニア
SIer企業で重要な役割を担うネットワークエンジニアであることもあって、主に正社員で構成されているネットワークエンジニアのみなさんです。
もちろん、忙しく責任の重い仕事であることから残業も適度に発生しますが、プリセールスやポスト対応しているネットワークエンジニアに比べると、深夜作業や休日出勤などがほとんどないことから、比較的に規則正しくお仕事をすることができます。※ 企業により異なります。
以上です。1つの意見として、ご参考になればと思います。