ネットワークエンジニア派遣社員のメリット

ネットワークエンジニアとして仕事をする場合、基本的には正社員としてお仕事をすることを当方としてはお勧めしますが、派遣社員としてお仕事した方がメリットがあるケースもあるのでその点についてお話したいと思います。

なお、ここでいう「派遣社員」は「一般派遣」を意味します。一般派遣とは、派遣会社に登録して、仕事の期間だけ派遣会社と雇用契約が生じる形態のことです。

未経験者の方もネットワークエンジニアの仕事が見つけやすい

このメリットは「未経験者がネットワークエンジニアの仕事をするために」の記事でも紹介しましたが、企業が未経験者を採用するあたり、正社員よりも派遣社員の方が採用しやすいのは間違いないので、その観点から未経験であっても「派遣社員」ならネットワークエンジニアのお仕事に就ける可能性が高いです。

Cisco認定ゴールドパートナーなど大企業で比較的簡単に働ける

Cisco認定ゴールドパートナーや大企業の場合、正社員への道は狭き門であり、正社員として仕事をすることは比較的難しいです。一方、派遣社員の場合は正社員に比べると、そのような大手企業でもお仕事をできる機会が多いと言えます。Ciscoゴールドパートナーなどの大きな企業では多くのノウハウがありますし、大規模な案件を経験しやすい環境にあります。

ただし、職場では正社員のお手伝いという形で仕事をすることが多いので、プロジェクトでは正社員が「PL」、派遣社員が「メンバー」という役割で仕事をするケースが多く、責任の重い役割はなかなか担うことができないデメリットもあります。

やりたい仕事内容をダイレクトに選ぶことができる

ネットワークエンジニアの派遣社員の場合、派遣会社の担当営業さんから「どこの会社」で「どのような役割」で「どのようなメーカー製品のスキルを使用するのか」をかなり具体的に募集要項を教えて頂いて、その中から自分がやりたい仕事内容をダイレクトに選べます。

また、就業前に派遣先となる会社の課長(GL)部長さんなどと面接をして、そこでもやりたい仕事内容であるかどうかをしっかりと確認することができます。

自分の身につけたいスキルに応じて仕事先や仕事内容を選べることは大きなメリットです。

サービス残業を完全に0へしたい方へ

正社員で「残業代込み」の基本給である場合、何となくサービス残業が発生していませんか?あるいは、その規定外の残業が発生してもその残業代はスズメの涙であることはないですか?

派遣社員の場合、契約時間外は25%増し(2割5分増し)で確実に請求することができます。それを支払わないとかは違法なのであり得ません。このように派遣社員としてお仕事をすればサービス残業を完全に0にすることができます。

NWエンジニア派遣の時給の目安:2000円 ~ 3000円

もちろん、2000円以下の案件もありますし、3000円以上の案件も少しはあります。しかし、一般的には「 2000円 ~ 3000円 」の範囲であることがほとんどです。

ですから裏を返せば、ネットワークエンジニアで時給が2000円以下である場合、その派遣会社を早い段階で変えた方がいいです。派遣会社にピンハネされすぎている可能性があります。

一方、もし時給3000円以上をもらっている人は、派遣社員のなかでは「勝ち組エンジニア」であると言えるのではないでしょうか。派遣社員としてお仕事をするのでしたら、引き続きその派遣会社を利用した方が良いかと思います。

ネットワークエンジニア:派遣社員のデメリット

最後に、冒頭で「基本的には正社員としてお仕事をすることを当方としてはお勧めします」と申し上げた理由をお伝えします。

電通さんでの一件があってから、どの企業も残業規制が非常に厳しくなりました。残業規制が厳しくなかった時代は、派遣社員として働けるだけ働いて、高額年収を得ていたネットワークエンジニアの方も多かったように思えます。25%増しというのは大きいですから。

ですが、この「たくさんの残業代による高額給与」が得るのが厳しくなると、派遣社員であるデメリットが非常に目立ってきます。例えば、責任ある役割を担当させてもらえない仕事でルーチンワーク作業を多く与えられる三か月毎の契約更新という雇用の不安定さ社会での地位の低さなど。そして、残業時間の状況によっては正社員の方がだんぜん給料が高いという状況もあり得えます。

もちろん、この記事で紹介してきたようなメリットもありますし、高度な技術力を有しているネットワークエンジニアの場合は、派遣社員であっても正社員と同様の役割を担わせてくれる企業もあります。例えば、PLを担当させてもらえることもあります。

ですから、自分の「ネットワーク技術力」「年齢」「働き方に対する考え方」など、総合的に考えて、自分にとってはメリットが大きいと判断できた場合には、ネットワークエンジニアの派遣社員という選択肢もぜひ検討してはいかがでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加